秋の彼岸の花手水(はなちょうず)

秋の彼岸の花手水(はなちょうず)

 今回のお彼岸も本宮市の高木寺(こうぼくじ)様から花手水のご依頼を頂きました。前回の花手水が檀家様などからたいへん好評であったとのことで、お盆に引き続きのご依頼です。

 今回はスプレータイプのディスバットマムも用意しました。通常、ディスバットマムは一輪タイプのものがほとんどですが、このスプレータイプ(1本に花が数輪以上付いているもの)は非常に珍しく、希少品種故になかなかの高価な花材となっています。

 ちなみにこのスプレータイプのディスパットマム、名前はそれぞれ「アビー」・「アビーイエロー」・「アビーパープル」の合計3種類となります。ネットで検索してもこの形状のディスバットマムは出てきません。まだ作付けもほとんどなされていない希少種です。

 大きいディスバットマムは「マグナムホワイト」と「マグナムイエロー」。この2つは数あるディスバットマムの中でも花の開きが大きいものの一つです。スプレータイプのディスバットマムとの対比がなかなか面白く、例えばアジサイなど、他の花を入れなくとも十分かなと思われます。

 高木寺の住職様と話をしましたが、前回の盆の花手水も日持ちが十分したとのこと。ガーベラなどの洋花に比べれば当然ながら日持ちはするので、手水鉢に入れる花材としてはベストな選択かなと思います。

 ただ、やはり花だけでは不十分ですので葉物は必要と考えています。今回も前回に引き続き紅葉(もみじ)を使用。前回はお盆で夏の最盛期のため青々とした紅葉の葉を利用しましたが、今回は秋なのでやや紅葉(こうよう)しかかっている部分を使いました。

この記事を書いた人

菊地充智
菊地充智代表取締役社長/1級色彩コーディネーター/UCアドバイザー
こんにちは。福島県郡山市にあるフラワーショップ アリスの代表を務めております、菊地充智です。
元教員としての経験を活かしながら、色彩の専門知識を基に、お客様一人ひとりに寄り添った花づくりを行っています。

全国の産地を自ら訪問し、生産者の声を直接伺いながら、確かな品質と生産者の想いやこだわりが詰まった花を選んでご提供しています。

また、1級色彩コーディネーター/UC(ユニバーサルカラー)アドバイザーとして、色彩の理論に基づいた花束・アレンジメントのご提案や、色彩と花に関する情報発信にも力を入れています。

ブログ記事では、花の魅力や色彩などに関する知識を、できるだけ分かりやすくお届けしています。
ご覧いただいた皆様が、花や色彩の奥深さに興味を持つきっかけになれば嬉しく思います。

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