春の彼岸の花手水(はなちょうず)2023年

 年が明けてあっという間に春の彼岸を迎えました。

 今年の春彼岸も、福島県本宮市の高木寺(こうぼくじ)様にて、花手水(はなちょうず)を生けてきました。

 まずは使用した花材から。今回は薔薇をメインに花手水を行いました。

 淡い黄色のスプレーバラは「マリンジュエル」。そして下の写真中央の濃いピンクのボリュームのあるスプレーバラは「ラベンダーレース」。写真中央下の淡い紫のスプレーバラは「ラベンダーシャワー」。上の写真中央の一つだけ用意した一輪バラは「ジュミリア」。

 いずれも全て愛知県のJAひまわりバラ部会の方々が生産したものです。

 他、菊類として茶色のディスバットマム「タンボーラ」(愛知県産)。ピンクのスプレー菊「アリス」(沖縄県産)。そして葉物の丸葉ルスカス(八丈島産)となります。

 ピンクのスプレー菊「アリス」は弊社と同じ名前ということで印象に残っていますが、産地訪問で沖縄に2020年に行った時にはまだ本格的な商用生産になっておらず、これから普及するとの話を当時伺いました。
 2023年現在は、彼岸用としてこの「アリス」が本格生産されており、弊社でもかなりの量を取り扱うようになりました。

 花だけではちょっと物足りないので、今回も葉物も用意してみましたが、グリーンを入れることで色彩的にもピンクとグリーンの補色効果がありますので、良かったかなと思います。

 去年の春彼岸(上の写真右側)にも淡い黄色のスプレーバラ(マリンジュエル)を入れてみましたが、また違った印象になりました。

 今年の春彼岸期間中は高木寺でこの花手水が見られますので、お近くにお越しの際には、お気軽にお立ち寄り下さい。

この記事を書いた人

菊地充智
菊地充智代表取締役社長・1級色彩コーディネーター
こんにちは。福島県郡山市にあるフラワーショップ アリスの代表を務めております、菊地充智です。
元教員としての経験を活かしながら、色彩の専門知識を基に、お客様一人ひとりに寄り添った花づくりを行っています。

全国の産地を自ら訪問し、生産者の声を直接伺いながら、確かな品質と生産者の想いやこだわりが詰まった花を選んでご提供しています。

また、1級色彩コーディネーターとして、色彩の理論に基づいた花束・アレンジメントのご提案や、色彩と花に関する情報発信にも力を入れています。

ブログ記事では、花の魅力や色彩などに関する知識を、できるだけ分かりやすくお届けしています。
ご覧いただいた皆様が、花や色彩の奥深さに興味を持つきっかけになれば嬉しく思います。

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