お盆の花手水(はなちょうず)

お盆の花手水(はなちょうず)

 花手水(はなちょうず)を知っていますか?花手水とは、手水鉢(ちょうずばち)と呼ばれる神前・仏前で口をすすぎ、身を清めるための器に花を生けることです。

 ここ最近、手水鉢に花を生ける、所謂「花手水」が急速に広まってきました。理由はコロナ感染予防のため。コロナ感染予防のために手水鉢を使用禁止にするのは味気なく、では花を浮かべてみようというのが全国的に広まった理由のようです。

 今回は福島県本宮市高木(たかぎ)の高木寺(こうぼくじ)のご住職様からご依頼があり、お盆の花手水を生けてみました。

 上記写真は花手水をやる前の手水鉢。水が随時流れ込むため衛生的ですが、檀家の私でさえもあまり気にすることがなかった設備です。

 生け終わった後の横から見た画像。全国の寺院などで行われる花手水では、花だけを生ける場合も多いですが、今回は夏の涼しさも感じられるよう、紅葉も添えてみました。

 メインの菊は青森県まべち産のディスパットマム。今回は5種類を用意してみました。また、白い色の花は紫陽花となります。

 やや引きで撮影したところ。華やかで、一際目立つ存在になりました。

 上記の画像は、高木寺のサイトで見られます。ご住職様が撮影された画像を拝借しました。構図が秀悦で、個人的に非常に感心してしまいました。水が流れ込む様子が伝わってきます。

 他にも、高木寺のサイトではいろいろな構図の花手水の画像が見られますので、宜しければそちらもご覧下さい。

~ 追記 ~

 2日後に撮影。前日に大雨が降って心配で見に行きましたが、全く問題ありませんでした。ディスパットマムは花持ちがするので、まだまだ大丈夫だと思われます。

この記事を書いた人

菊地充智
菊地充智代表取締役社長/色彩講師/UC級講師/1級色彩コーディネーター
こんにちは。福島県郡山市にあるフラワーショップ アリスの代表を務めております、菊地充智です。
元教員としての経験を活かしながら、色彩の専門知識を基に、お客様一人ひとりに寄り添った花づくりを行っています。

全国の産地を自ら訪問し、生産者の声を直接伺いながら、確かな品質と生産者の想いやこだわりが詰まった花を選んでご提供しています。

また、色彩講師(AFT認定)/UC級講師(AFT認定)/1級色彩コーディネーターとして、色彩の理論に基づいた花束・アレンジメントのご提案や、色彩と花に関する情報発信にも力を入れています。

ブログ記事では、花の魅力や色彩などに関する知識を、できるだけ分かりやすくお届けしています。
ご覧いただいた皆様が、花や色彩の奥深さに興味を持つきっかけになれば嬉しく思います。

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