ナチュラルステムでのクラッチブーケ制作と結婚式

 「ナチュラルステム」で作られた「クラッチブーケ」制作と、それが結婚式で輝く様子をご紹介します。

 この技法は、自然の美しさを最大限に活かし、素朴な魅力があふれるブーケを作り出します。
 また、一つ一つの花材の配置や向きにこだわりながら、手間ひまかけて作り上げる制作過程も共有いたします。

 私の小学校教員時代の教え子である新郎新婦への祝福の気持ちと共に、コロナ禍でも負けずに進行された結婚式の様子にも触れていきます。

ナチュラルステムでのクラッチブーケ制作と結婚式

 結婚式のブーケをお作りしました。このブーケは、通常のブーケホルダーを使わず、「ナチュラルステム」という技法で作られた「クラッチブーケ」です。

 クラッチブーケとは、自然の茎を持つ花を束ね、そのままの形で持つスタイルのブーケのことを指します。その自然体な見た目が、素朴な魅力を放つ特別なアイテムとして人気を集めています。

ナチュラルステムとは

 ここで「ナチュラルステム」とは何かをご説明しましょう。

 これはオアシス(フラワーアレンジメントでよく用いられる花材を固定するためのスポンジのような材料)を使わず、花々の茎自体を組み合わせてブーケを作る方法です。この手法は、自然の美しさを最大限に活かすことができ、よりオーガニックでリアルな雰囲気をブーケに与えます。

ナチュラルステムでのクラッチブーケ制作

 今回は、通常のブーケホルダーを利用したブーケではなく、ナチュラルステムと呼ばれる、オアシスを使わずに茎を組んで作るクラッチブーケです。

 花材をざっと並べた状態。ここから、クラッチブーケの制作を行っていきます。

 制作中。花材の向きや配置バランスを気にしながら制作していきます。

 完成。テーブルに置くと立ちます。クラッチブーケは式の直前まで茎の切り口を水につけなければなりません。

 上から見た状態。葉物類を多品種使用し、ナチュラル感を演出しています。

 この後、梱包。そして茨城県水戸市の式場に発送。

 今回は私の小学校教員時代の教え子の結婚式で、ブーケを先生のところで作ってもらいたいとのご要望でお作りしました。新郎用のブートニアも合わせてお作りしています。

結婚式の様子

 式での様子。参列した教え子に撮影してもらい、画像データを送ってもらいました。

 新郎の胸ポケットの上部には、ブーケと合わせてお作りしたブートニアが添えてあります。

 今回はコロナの影響でだいぶ参列者も抑えた式となったようです。
 しかしながらこの困難にもめげず、一生の思い出として、末永くお幸せになることを心より願っています。

この記事を書いた人

菊地充智
菊地充智代表取締役社長
 こんにちは。フラワーショップ アリスの代表取締役、菊地 充智と申します。
 福島県本宮市出身で、元々は教員として子どもたちの教育に尽力していました。その経験は私にとって大切な基礎となり、人と心を通わせる重要性や、強い絆を築くことの意味を深く理解させてくれました。

 2007年、私は新たな挑戦としてフラワーショップ アリスに加わりました。それ以来、花々と共に日々成長し、お客様に最善のサービスを提供するために常に努力しています。
 そして、花の美しさとそれぞれの物語をより深く理解し、お客様に届けるため、全国の花の産地を訪れています。

 私の経営理念は、お客様に最高の満足を提供し、常に改善と修正を行いながら、お客様にとってベストの選択を追求することです。この理念は、私が書く文章にも反映されています。

 皆さんが私の記事を通して、花の世界の美しさや、そこに込められた物語を感じ取っていただければ幸いです。それが私が記事を書く大きなモチベーションとなっています。どうぞよろしくお願いいたします。

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