産地との連携

山形県山形市、千歳園・進藤園芸②

 2019年10月23日に山形県山形市の百合生産者 池野さん(株式会社 千歳園)と同じく山形県山形市の進藤さん(進藤園芸)の圃場にお伺いしました。

 写真は年末の出荷に向けての現在の圃場の様子です。

 二人とも非常にやる気のある生産者で、いいものを作っていこうという意識が強い方々です。お付き合いさせていただいて約10年になりますが、花業界を盛り上げていこうという意識は共通しており、本音を言い合える仲でもあります。

 ビニールハウスの1つの棟で約1万2千本の百合を栽培しており、その棟が何棟もあることで、常に供給できる体制を整えております。また、他の生産者が手掛けにくいような希少種・マイナー種も意欲的に生産しており、その意欲や熱い思いは非常に刺激になります。

 切った後の処理にも気を付けており、いかに百合を長く保たせるかに気を付けながら、市場への出荷に対応させています。

 進藤園芸の進藤さんの方では、百合以外に正月に使われる葉牡丹の生産も行っていました。進藤さんの夏に出るデルフィニウムも品質が高く、当店でもかなりの本数をアレンジ等に使わせていただきました。

 花屋が市場だけでなく、生産者の圃場まで見に行くケースは非常に少ないのですが、当店では、生産者の思いや考えを知り、その熱い思いをお客様にお届けできればと考え、不定期ではありますが全国の産地訪問をさせていただいております。もちろんそのためには、市場の社長様を始め、多くの方々の協力がなければできないことではあるのですが、国内の生産者を守らなければならない、また、花業界を盛り上げていかなければならないという意識の元に伺っております。

(リンク)
OTハイブリット百合「タッチストーン」

山形県山形市、千歳園・進藤園芸 ①

 2017年5月24日に 山形県山形市の百合生産者 池野さん(株式会社 千歳園)と同じく山形県山形市の進藤さん(進藤園芸)の圃場にお伺いしました。

 池野さんの方では、八重百合の生産も行っていました。

 池野さんが生産している上記写真の八重百合とは品種が違いますが、八重百合とは下記の画像ような八重咲きの百合となります。

 実はこの八重百合の生産には非常に手間がかかり、上記写真のように蕾(つぼみ)一つ一つに保護としてのネットをかぶせます。1本2本ならたいしたことのない作業のように感じますが、数百~数千本の百合の蕾一つ一つにネットをかぶせる作業はたいへん骨が折れます。(通常の百合ではネットをかぶせることはありませんが、八重百合は手間が倍以上かかります。)

 今日(こんにち)、品種改良により莫大な種類の百合が開発されていますが、品種改良や研究開発、また、球根そのものの出荷はオランダで行われております。

 オランダで生産された球根は世界中に向けて輸出されますが、色の好みは国ごとに違いがあります。例えば中国や台湾では黄色が好まれており、黄色の百合の球根が多く中華圏に輸出されております。

 一方、日本では白やピンク色の百合が好まれており、池野さんや進藤さんもオランダから輸入したそれら球根を育成して各市場に出荷する形を取っています。

 日本人は淡い色が好きな傾向がありますが、海外ではドレットな、はっきりした色合いが好まれます(バラも同じです)。そのため、日本は世界の中ではマイナーな買い手となってしまうため、どうしても淡い色合いの球根が品薄になったり、品種改良が行われなくなってしまったりする傾向があります。そこが池野さんや進藤さんの悩みの一つになっています。

 毎回訪問させて頂く度、どの種類が今後主流になるのか、或いは花屋にとって使いやすい百合は何なのか等についても話をさせて頂いております。また、上記のような生産者サイドでの、花屋では体験し得ない貴重な話も伺うことで、双方が有意義な連携を取れるようにしております。

 進藤さんの方ではデルフィニウムの生育も順調でした(上の画像左側)。夏限定の出荷となりますが、当店でも進藤さんのデルフィニウムをかなり(数千本)使わせてもらっています。

 今回も非常に有意義な話をさせて頂き、感謝しております。
 花屋と市場、生産者が連携を取りながら、お客様がご満足頂けるような商品を今後も取り扱っていきたいと思っています。

 生産者の方々も非常に前向きでやる気のある方が多いです。当店も国内の生産者を応援する形で、積極的に国内産の花を取り扱っていきたいと考えています。

愛知県豊川市、JAひまわりバラ部会

 2015年10月24日に愛知県豊川市のJAひまわりバラ部会の圃場へお伺いしました。

 愛知県に到着してまず感じたことは、とにかく暖かい、体感的に福島県の5月初旬頃の気候と同程度と感じました。

 各生産者がそれぞれの施設で生産したバラをJAひまわりのブランドで出荷しています。栽培品種は約150種、年間で1600万本を出荷している一大産地となります。また、若い生産者も多く、意欲的に栽培していることが印象的でした。

 JAひまわりバラ部会の圃場が特徴的なのは、水耕栽培を全面的に行っていることです。この水耕栽培により、土壌からの病原菌等の侵入を防ぎ、結果的に日保ちがするバラ、いわゆる高品質なバラを生産することに成功しています。

 圃場内の温度管理や水の管理も全て自動化されており、上部のスプリンクラーからミストが吹き付けられている様子を見た時は圧巻でした。

 また、圃場内は18度に管理されており、冬は家よりも暖かい状態が維持されています。

 下の画像は同日に行われた品評会のバラの画像です。色合いや特徴は全く違いますが、今後どの品種が主流になるのか等について、積極的に意見交流を行って参りました。

 当店でも積極的にJAひまわりバラ部会のバラを使用しております。当ブログにも随時掲載しております。ご覧頂ければ幸いです。

(リンク)
バラ「フェリニー」を使ったアレンジ②
バラ「フェリニー」を使ったアレンジ①
バラ「ファンシーローラ」を使ったアレンジ
バラ「クリーミーエデン」を使ったアレンジ
バラ「ラブリーガール・ラブリーリディア」を使ったアレンジ
バラ「ファーストエディション」を使ったアレンジ
バラ「アーリエス」を使った生け込み
バラ「オークランド・ラブリーリディア」を使ったアレンジ