夏ハゼと薔薇、そしてカトレアと
枝ぶりのいい夏ハゼが入荷しました。夏ハゼは、ツツジ科の落葉低木です。
夏ハゼは葉が多いため、生ける場合は思い切って葉を落とす作業が必要です。
今回の生け込みも葉を整理していますが、あえて「枝を見せる」こともポイントになってきます。
生け花ではもっと「厳しく」葉の整理を行いますが、今回は生け込みなので、そこまで葉を厳しくは整理していません。しかしながら、葉を全く整理しないで生けるのと、葉を整理して生けるのでは受ける雰囲気もまた変わってきます。
夏ハゼは個人的に枝物の中で一番好きな花材ですが、この夏ハゼには思い切って濃いめの薔薇がよく合います。今回は愛知県JAひまわりバラ部会の方々が生産した「ライラ」という名の濃いめのピンクの薔薇を使用しています。
カトレアはホルダーに入れて生けますが、実はちょっとしたコツがあります。ホルダーに入れて真っ直ぐ挿す(左側写真)とカトレアの表情が見えません。そこで、この柄の部分を折り曲げて(右側写真)、カトレアの表情が見えるように挿すと全体としてきれいに生けることができます。
季節は初夏ですが、花屋は既に夏真っ盛りの花材に囲まれています。
使用花材
夏ハゼ、バラ(ライラ)、ひまわり、カトレア、アンスリウム、ドラセナ、デルフィニウム シネンシス