お盆の花手水(はなちょうず)2022年

 今年もお盆を迎えました。

 今回も福島県本宮市の高木寺(こうぼくじ)様から花手水(はなちょうず)のご依頼を頂きました。

 使用した花材としては、下の写真のディスバットマムとスプレー菊。そして紫陽花を2種類と葉物として紅葉(モミジ)を用意しました。

 ピンポン咲きの濃赤のディスバットマムは、青森県(JA八戸まべち)産の「ミッドナイトパープル」。袋が被さっているディスバットマムは青森県(JA八戸まべち)産の「セイブルノパープル」です。

 また、スプレー菊は二本松市の武藤さんが栽培したものです。

 青森県のJA八戸まべちさんの方では、近年、夏場の白の大菊の生産からディスバットマムに栽培品種を大幅に変えています。

 理由はいくつかあると思いますが、これまで葬儀需要としての白の大菊がコロナの影響等もあり縮小傾向にあること、家庭の自家消費分としてのディスバットマムに需要が集まっていること、白の大菊の価格は乱高下しやすい一方、ディスバットマムは高値安定していること等の要因が挙げられると思います。

 上の写真は今年のお盆と昨年のお盆との花手水の比較。同じディスバットマムを使用しても、だいぶ印象が変わります。

 花手水の作成前と作成後。やはり花を入れると雰囲気もだいぶ変わります。一ヶ月後には秋の彼岸が訪れますが、また花材も変わってきますので、花手水の印象もだいぶ変わると思います。

 今回はお盆の花手水として、夏らしいグリーンの花材を中心に、ポイントで赤のディスバッドマムや黄色のスプレー菊を入れてお作りしました。

この記事を書いた人

菊地充智
菊地充智代表取締役社長/色彩講師/UC級講師/1級色彩コーディネーター
こんにちは。福島県郡山市にあるフラワーショップ アリスの代表を務めております、菊地充智です。
元教員としての経験を活かしながら、色彩の専門知識を基に、お客様一人ひとりに寄り添った花づくりを行っています。

全国の産地を自ら訪問し、生産者の声を直接伺いながら、確かな品質と生産者の想いやこだわりが詰まった花を選んでご提供しています。

また、色彩講師(AFT認定)/UC級講師(AFT認定)/1級色彩コーディネーターとして、色彩の理論に基づいた花束・アレンジメントのご提案や、色彩と花に関する情報発信にも力を入れています。

ブログ記事では、花の魅力や色彩などに関する知識を、できるだけ分かりやすくお届けしています。
ご覧いただいた皆様が、花や色彩の奥深さに興味を持つきっかけになれば嬉しく思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA