【プロポーズ用】ひまわり108本花束の制作

 お客様から、プロポーズ用ひまわり108本花束のご注文を頂きました。今回は、ひまわり108本花束の制作を中心に、ひまわりの品種や全国発送に関しても詳しく解説致します。

【プロポーズ用】ひまわり108本花束の制作

108本の意味とは

 108本は「10(と)8(わ)=永遠(とわ)」とも読むことができ、「永遠に一緒にいよう」との意味合いから、プロポーズ用花束でも人気の本数となります。

 108本の赤薔薇の花束も人気ですが、今回はひまわりでの108本の花束です。

用意したひまわりの特徴

 今回は2種類のひまわりを用意しました。花の芯が黒っぽいひまわりが「サンリッチオレンジ」。花の芯が橙(だいだい)色のひまわりが「サンリッチフレッシュオレンジ」です。
 いずれも青森県のJA八戸まべち産となります。

 花の大きさは約12cm。花の市場で流通するひまわりの中でも大輪の部類です。また、1本あたりの重さはひまわりによってバラツキがありますが、75g~145gほど。おおよその平均で1本あたり重量が約100gとなります。

 もちろんひまわりは工業製品ではないため、1本1本の形状がかなり異なっています。重さもかなりのバラツキがありますが、花の茎を見ても真っ直ぐに伸びているものから、途中で湾曲に曲がっているものなど様々です。

 花束にする場合には、この1本1本の形状の違いも意識しながら組んでいかなければなりません。

ひまわりの花束の制作

スパイラルに組む

 続いて花束の制作。1本あたりの重さは平均で約100gと述べましたが、流石に108本もまとまると総重量10kg以上と、花束としてはかなりの重さの部類に入ります。また、茎の太さも108本も集まると相当の直径となるため、いっぺんに組むことができません。

 そこで今回は、10本ずつを1セットとし、計11セットを作成しました。その後、セットの花束を組み合わせて最終的な花束に仕上げていきました。

 上の写真は1セット(計10本)を作っているところ。これを11セット作っていきます。

 上の写真右側は11セット完成したところ。セット事に輪ゴムで仮止めしていきます。

 更に11セットを組み合わせたところ。上の左側の写真のように茎の末端がバラバラの長さになりますが、右側の写真のように茎をカットし、長さを揃えていきます。

 上の左の写真は11セットをスパイラルに組んで茎を揃えたところ。この茎全体に水を含ませていきます。

ラッピング

 続いてラッピング。重量があるため、2人がかりでの作業です。

 全体にラッピングを施しますので、ロールのセロファンやラッピング用紙もそれぞれ1m以上になります。

108本花束の完成

 完成。先述のように総重量10㎏以上の花束となりますので、ずっしりとした重さです。

 縦に持つとこんな感じになります。ちなみに花束を持っている女性は身長約160cm。だいたいの大きさのイメージはつかめるかと思います。

 おおよその大きさですが、今回の花束の場合、タテ約88cm、ヨコ約75cm、高さ約45cmとなります。ネットで見ますと、小輪(6cm)以下のひまわりを使ったコンパクトな108本の花束もありますが、やはり一生に一回、最初で最後のプロポーズ用花束ですので、このぐらいのインパクトのある花束もいいのではないでしょうか?

フラワー君

フラワーショップ アリスのひまわり108本花束は、長さ85cm前後です。どの店も真似できないような、かなり大きめの花束となります。

アリスちゃん

一生に一回、最初で最後のプロポーズでのひまわり108本花束。きっと一生忘れられない思い出になると思います。

参考価格と注文可能な時期

 ひまわり108本花束は特注の本数となりますので、事前ご予約が必要です。ひまわり1本あたり税込で220円(※注)となりますので、ご注文の際には単純に本数をかけていただければと思います。

 ちなみに108本ですと、108本×220円=23760円(※注)となります。ラッピングやメッセージカード等はサービスで行っておりますので、本数のみの価格となります。

 また、注文可能な時期はおおよそ5月下旬頃から9月上旬頃までとなります。以前、弊社ブログ記事「ひまわり100本花束の制作」の中で、10月の日付指定のご注文で頂きましたが、このご注文は7月に頂いていたため、植え付けからのフルオーダーメイドでの対応をさせて頂きました。

(※注:2022年の価格。昨今は肥料代や燃料代等が暴騰しているため、2023年以降は25%程度値上がりする可能性もあります。なるべく適正な価格で販売することを目指しております。ご注文時にお問い合わせ下さい。)

 フラワーショップ アリスの特長として、全国の生産者へ直接赴き、市場や生産者と連絡を取り合いながら、品質重視の花を取り扱っております。一生に一回のプロポーズ用花束では、間違いのない、品質のしっかりしたものをお届け致しますので、その点、ご安心下さい。

【参考事例】複数種類のひまわりや本数を変えた花束

4種類のひまわりを90本使った花束

 108本花束は2種類のひまわりを使用しましたが、下の写真のひまわり90本の花束は4種類のひまわりを使用しました。

 上の記事のひまわり「サンリッチオレンジ」と「サンリッチフレッシュオレンジ」の2種類を使用した108本花束や、「サンリッチオレンジ」のみを使用した100本とは、同じ花束といえどもだいぶ印象が変わると思います。

 4種類のひまわりは下の写真左上から、「サンリッチオレンジ」「サンリッチライム」「東北八重」「レモネード」となります。

 ひまわりとして多くの方がイメージされるのは、上の写真の「サンリッチオレンジ」ではないでしょうか?

 「サンリッチライム」ならまだ分かると思いますが、「東北八重」や「レモネード」もひまわり?と思われるかもしれません。

 大輪のひまわり花束はかなりのボリュームがあり、貰った方もたいへん驚かれ、喜ばれると思います。ご希望により本数も変更できますので、その点ご安心下さい。

 一生の思い出、ここぞという時にたいへんおすすめの花束です。

ひまわり「サンリッチオレンジ」のみの108本花束

 下の写真はひまわり108本花束ですが、「サンリッチオレンジ」という品種のみを使用したもの。JA八戸まべちの特上のひまわりを使用して制作しました。

 この花束のひまわり「サンリッチオレンジ」は、一輪あたり、花びらを含めた直径が10~12cm前後の大きさです。重さは1本あたり100g前後ですので、108本にするとおおよそですが10㎏以上となります。

 結婚式のサプライズで、新郎様が新婦様に式の最中にお渡しするとのことです。
 東京の式場へクロネコヤマトを使って発送しました。前日に発送し、式の当日・午前中着指定でお届けしました。

3種類のひまわりを使った108本の花束

 こちらは、3種類のひまわりを使用した108本の花束。身長170cmの男性が持つと、こんな感じになります。

 ボリューム感もさることながら、まばゆいばかりの黄色が目に飛び込んできます。

 使用したひまわりは、左上から「レモネード」「サンリッチオレンジ」「サンリッチ フレッシュレモン」となります。

 こちらも東京のお客様へ、クロネコヤマトの180サイズで発送致しました。

同じひまわり「サンリッチオレンジ」でも、2カ所の産地のものを組み合わせた99本花束

 同じ「サンリッチオレンジ」であっても、育てられた環境によって形状や色に微妙な差異が出ることをご存知でしたか?

「地理的変異」または「環境変異」と呼ばれる現象

 これは、「地理的変異」または「環境変異」と呼ばれる現象で、同じ品種の植物でも、生育環境が異なる場合、形状、サイズ、色、香りなどが変わることがあります。

 例えば、上の写真のひまわり99本の花束には、上部に青森県・JAまべち産の「サンリッチオレンジ」を49本、下部に福島県・フジ園芸の「サンリッチオレンジ」を50本使っています。

 寒冷な青森県で育ったひまわりは、上向きの、花びらが横に広がらない特徴的な形状を持っています。一方、より温暖な気候の福島県で育ったひまわりは、大きなボリュームと伝統的な形状となっています。

「地理的変異」または「環境変異」が発生する理由

この理由には主に二つの要素があります。

  1. 気候: 気温、湿度、降雨量、日照時間などの気候条件は、植物の形状や性質に大きな影響を与えます。例えば、寒冷な地域では植物がより矮性になる傾向があり、暖かい地域ではより大きく育つことがあります。
  2. 土壌: 土壌の種類、養分の量、pHレベルなども植物の成長に影響します。

 それぞれの環境で育ったひまわりが一つの花束になることで、まるで楽器が奏でるハーモニーのような、美しいバランスを生み出します。

 生育環境の違いが作り出す微妙な変化によって、同じ「サンリッチオレンジ」単体の花束でも、全く異なる印象の花束が誕生します。

「99本」の花言葉

 花束に使われる花の本数には、それぞれ特別な意味が込められています。特に、99本の花束は「永遠の愛」を象徴するとされています。

 この本数は、花を贈る人が受け取る人に対して、終わりのない、無尽蔵の愛情を示すために用いられます。それは花束を受け取る人に対する深い愛情と絆、そしてその愛が永遠に続くことを誓う意味が込められています。

 つまり、99本の花束を贈る行為は、一時的な感情ではなく、永遠に続く愛の証となります。これは、プロポーズにピッタリの贈り物と言えるでしょう。

106本の「サンリッチオレンジ」のひまわりの花束

 下の写真は青森県のJAまべち産と茨城県の生産者・山口さんのひまわり「サンリッチオレンジ」を合わせた106本の花束。

 お客様のアイデアで、2本のガラス製のひまわりを更に添え、合計108本のプロポーズ用花束として贈られるそうです。

 こちらのひまわりの花束は、北海道へ送らせていただきました。
 北海道も2日で到着しますので、例えば8月1日に発送した場合、8月3日に到着します。

遠方への発送もできます

 こちらはプロポーズ用ひまわり100本花束。お客様から、愛知県へ送って欲しいとのご注文があり、クロネコヤマトを利用してお届けしました。

 下の画像は梱包の様子。福島県郡山市から愛知県までは一日で届く距離ですが、クロネコヤマトでは前日に発送し、受け取り当日午後2時からの配達となります。

 ラッピングをした後、綿などの梱包材を使って、丁寧に箱詰めします。
 薔薇108本花束も含め、大型の花束も発送できますので、ご安心下さい。

フラワー君

ひまわり108本花束は、通常、ヤマト運輸の180サイズで発送します。かなり大きめの花束のため、160サイズ(高さ70cm)では、収まりきらないためです。

アリスちゃん

ヤマト運輸の福島県郡山市から、各都道府県への送料は、下のリンクからご確認下さい。

ヤマト運輸の福島県郡山市から各都道府県への送料はこちらから

フラワー君

ひまわりは水下がりに強い花なので、北海道など2日かかる都道府県にも、問題なく発送できます。

アリスちゃん

遠方へは業務用のエコゼリー注1なども利用して発送します。その点、ご安心下さい。

フラワー君

ちなみに上の写真の花束は、鹿児島県に発送しました。

アリスちゃん

鹿児島県には2日目の午前中に配達可能です。ただし離島に関しては、発送が難しい場合があります。

キーワード解説:「エコゼリー」とは

 「エコゼリー」は「フローラルジェル」とも呼ばれ、その特性と環境への優しさから、フラワーアレンジメントや花束において重要な役割を果たしています。エコゼリーは、主に持続可能な方法で収穫されたまたはリサイクル可能な素材から作られた、非毒性で生分解性のあるゼリー状の水保持剤です。

 エコゼリーの最も重要な機能は、大量の水を保持し、それを切り花に徐々に供給することです。これにより、切り花は長期間新鮮な状態を保つことができます。さらに、エコゼリーはしっかりと花を支えるので、アレンジメントが崩れる心配もありません。

 エコゼリーの使用方法は簡単で、まずエコゼリーを水に浸けて膨らませます。そしてその膨らんだエコゼリーを花器の底に敷き、その上に花束を配置します。エコゼリーはその後、ゆっくりと水分を花束に供給し続けます。

 エコゼリーはその性質上、環境に優しい製品と言えます。使用後も安心して処分でき、その一方で花を長期間美しく保つという大切な役割を果たします。こうした特性から、フラワーアレンジメントを楽しむ人々にとって、エコゼリーは重要なツールとなっています。

Q&A

配達日や配達時間の指定はできますか?

郡山市内全域、及び本宮市・須賀川市一部地域におきましては、弊社による自社配送を行います。

配達日のご指定はもちろん可能です。通常は営業時間帯であれば配達時間のご指定にも対応できますが、盆前の8月12日などの特別な繁忙日に関しましては、お時間指定ができないこともあります。

そういった場合におきましては、午前や午後などの大まかなくくりでの対応をさせて頂いております。

遠方への発送は、ヤマト運輸の宅急便を利用します。もちろん指定したお日にちでの配達も可能です。配達時間は、①午前中 ②14時~16時 ③16時~18時 ④18時~20時 ⑤19時~21時 のいずれかに指定できます。

ヤマト運輸の配達時間


ヤマト運輸を利用する場合、弊社からは前日に発送して、翌日に到着するイメージです。北は青森県から南は兵庫県までが1日で届く範囲となります。

福島県二本松市の武藤さんの生産現場から

 フラワーショップ アリスでは、いいものを作る生産者とも連携し、産地に直接訪問することで、お客様に間違いのない商品を届けることを目指しています。

 下の写真は福島県二本松市のひまわり生産者・武藤さんの圃場を訪れた際に撮影したもの。
 画像1は収穫したばかりのひまわりです。こんな「ガチガチ」のひまわりが、1日経つと画像2のように大きく開きます。

 フラワーショップ アリスがひまわりに関して、露地栽培で作ったものではなく、ビニールハウスで生産したものにこだわっているのには理由があります。

 露地栽培のひまわりは雨に当たると茎に点々の黒い「シミ」のようなものが付きますが、ビニールハウスで生産したひまわりには、そのような「シミ」が付きません。

 ひまわりに関して、そんな茎の細部までこだわる花屋やお客様もそれほどいないかもしれません。しかしながらフラワーショップ アリスでは、そんな「茎の細部」に至るまでこだわり、お客様に間違いのない商品を届けることを目指しています。そこが、他社との大きな違いだと、私自身は考えています。

この記事を書いた人

菊地充智
菊地充智代表取締役社長
 こんにちは。フラワーショップ アリスの代表取締役、菊地 充智と申します。
 福島県本宮市出身で、元々は教員として子どもたちの教育に尽力していました。その経験は私にとって大切な基礎となり、人と心を通わせる重要性や、強い絆を築くことの意味を深く理解させてくれました。

 2007年、私は新たな挑戦としてフラワーショップ アリスに加わりました。それ以来、花々と共に日々成長し、お客様に最善のサービスを提供するために常に努力しています。
 そして、花の美しさとそれぞれの物語をより深く理解し、お客様に届けるため、全国の花の産地を訪れています。

 私の経営理念は、お客様に最高の満足を提供し、常に改善と修正を行いながら、お客様にとってベストの選択を追求することです。この理念は、私が書く文章にも反映されています。

 皆さんが私の記事を通して、花の世界の美しさや、そこに込められた物語を感じ取っていただければ幸いです。それが私が記事を書く大きなモチベーションとなっています。どうぞよろしくお願いいたします。

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