春の彼岸の花手水(はなちょうず)

 今年の春彼岸も本宮市の高木寺様から花手水のご注文を頂きました。今回は、前回前々回の花手水に使用した花材と内容を変え、洋花も含めた花手水としました。

 パッと目に付くのがヒマワリと黄色いバラ「マリンジュエル」。マリンジュエルはスプレーバラですが、一輪一輪の花が大きく、1本あたりのボリューム感があるバラとなります。
 今回の手水鉢では5本のマリンジュエルを使用しました。

 ヒマワリは大井川産。今年の初物です。当然ながら外気温が低いため、この時期の露地栽培は不可となります。こちらはビニールハウスで作られたものとなります。

 また、ピンクの花は沖縄産スプレー菊「ウニベイビー」、黄色の花は同じく沖縄県産スプレー菊「ピンポン」となります。

 沖縄県産の菊は以前産地訪問で訪れたこともありますが、赤土の土壌ながら大量生産を行っています。沖縄県でも特に読谷(よみたん)地区では小菊等の生産が盛んですが、年間の小菊の出荷数だけでも約1900万本となり、しかも暑くなる前のこの3月頃に出荷のピークを迎えます。

 花が無ければ殺風景な感じもしますが、やはり手水鉢に花を生けるとパッと目を引きますね。

 こちらは高木寺さんの住職様が撮影され、ブログにUPされた画像をお借りしたもの。
 住職様は私より若いのですが、撮影の視点や構図がいつも素晴らしいと感じています。

 サイトを見たり住職様の話を直接伺ったりすると、「オンライン法要」なども行っているそうです。新しい法要の在り方も積極的に取り入れ、運営されている点がさすがだなと感じています。

 菊に比べれば日持ちの点で洋花はやや弱いかなと感じていますが、お盆の時期や秋の彼岸よりは気温が低いため、まだ日持ちの点でそこまで問題視しなくともいいかなとも考え、今回は洋花も入れた花手水を行ってみました。

この記事を書いた人

菊地充智
菊地充智代表取締役社長
 こんにちは。フラワーショップ アリスの代表取締役、菊地 充智と申します。
 福島県本宮市出身で、元々は教員として子どもたちの教育に尽力していました。その経験は私にとって大切な基礎となり、人と心を通わせる重要性や、強い絆を築くことの意味を深く理解させてくれました。

 2007年、私は新たな挑戦としてフラワーショップ アリスに加わりました。それ以来、花々と共に日々成長し、お客様に最善のサービスを提供するために常に努力しています。
 そして、花の美しさとそれぞれの物語をより深く理解し、お客様に届けるため、全国の花の産地を訪れています。

 私の経営理念は、お客様に最高の満足を提供し、常に改善と修正を行いながら、お客様にとってベストの選択を追求することです。この理念は、私が書く文章にも反映されています。

 皆さんが私の記事を通して、花の世界の美しさや、そこに込められた物語を感じ取っていただければ幸いです。それが私が記事を書く大きなモチベーションとなっています。どうぞよろしくお願いいたします。

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