オリンピック「ビクトリーブーケ」とトルコキキョウ
東京オリンピックが開催され、メダリストたちとともに輝くビクトリーブーケ。
そのブーケには福島県からの花々も使用されました。
特に注目されているのが浪江町のJINフルールさんが栽培したトルコキキョウです。
そのボリューム感と高品質で知られるこの花は、フラワーショップ・アリスでも大人気。
今回は、そんなビクトリーブーケにちなんだ生け込みを紹介します。また、JINフルールさんのトルコキキョウがどのようにオリンピック用に作られたのか、その裏話もシェアします。
オリンピックとともに、これらの美しい花々が日本全体を明るく照らすことを願っています。
オリンピック「ビクトリーブーケ」とトルコキキョウ
東京オリンピックが始まりました。日本の選手の皆さんも続々と金メダルを取っていますが、メダルを取った方に副賞として贈られるビクトリーブーケは、福島県・宮城県・岩手県の東日本大震災、被災三県で育てられた花が使われています。
福島県からは浪江町のJINフルールさんが栽培したトルコキキョウと会津のナルコランが選ばれました。

JINフルールさんのトルコキキョウ
JINフルールさんのトルコキキョウはフラワーショップ アリスでも積極的に取り扱っていますが、ボリューム感だけでなく、茎の太さも別格でよく日持ちします。
JINフルールさんが作ったトルコキキョウを使った生け込み
今日の生け込みでは、せっかくビクトリーブーケにJINフルールさんのトルコキキョウが使われていますので、東京オリンピックのビクトリーブーケにちなんでJINさんのトルコキキョウを2種類使用してみました。

グリーンのトルコキキョウは「アンバーダブルモヒート」。光沢感のある鮮やかなグリーンの花色が印象的です。紫のトルコキキョウは「プリマラベンダー」。淡い色合いが特徴的で、柔らかい印象を受けます。
キングプロテア「マティバ」
今回の生け込みでは無花粉ユリの北海道産「バンドーム」とトルコキキョウ・ヒペリカムをそれぞれ2種類、そして大きな花が印象的なキングプロテア「マティバ」を使用しています。


キングプロテア「マティバ」は太陽のように明るく大きく咲いています。ドライフラワーとしても人気が高い花ですが、ドライにする前の「生花」の状態の方が色が鮮やかで、生け込むと目に飛び込んできます。

今回は太陽のようなキングプロテアで、オリンピックを象徴するトルコキキョウを明るく照らし、ひいては日本全体も明るくなってほしい、そんな思いで生け込みました。
使用花材
トルコキキョウ「アンバーダブルモヒート」・「プリマラベンダー」、無花粉ユリ「バンドーム」、ヒペリカム(2種類)、キングプロテア「マティバ」
~JINフルールさんのトルコキキョウの裏話~
東京オリンピックでは復興の象徴としてJINフルールさんのトルコキキョウが選ばれましたが、実はオリンピックに向けて、2019年・2020年・2021年と3年間オリンピック用として作り続けたようです。
オリンピック用は当然ながら時期を合わせなければなりません。無事今年開催され、ほっとされたと思います。今後も素晴らしいトルコキキョウを作ってくれることを期待しております。

この記事を書いた人

- 代表取締役社長/1級色彩コーディネーター/UCアドバイザー
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こんにちは。福島県郡山市にあるフラワーショップ アリスの代表を務めております、菊地充智です。
元教員としての経験を活かしながら、色彩の専門知識を基に、お客様一人ひとりに寄り添った花づくりを行っています。
全国の産地を自ら訪問し、生産者の声を直接伺いながら、確かな品質と生産者の想いやこだわりが詰まった花を選んでご提供しています。
また、1級色彩コーディネーター/UC(ユニバーサルカラー)アドバイザーとして、色彩の理論に基づいた花束・アレンジメントのご提案や、色彩と花に関する情報発信にも力を入れています。
ブログ記事では、花の魅力や色彩などに関する知識を、できるだけ分かりやすくお届けしています。
ご覧いただいた皆様が、花や色彩の奥深さに興味を持つきっかけになれば嬉しく思います。
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