シンビジウムのお手入れポイント
12月上旬頃から2月頃にかけて、品質のいいシンビジウムが入荷します。
ご注文の流れの中で、胡蝶蘭に代わる寒さに強いランとしてご紹介させていただいたものがこのシンビジウムです。
ここでは、簡単になりますが、お手入れのポイントをまとめていきたいと思います。
シンビジウムのお手入れポイント

1.原産国
シンビジウムの原産国と種類は、インドからマレーシアにかけての東南アジアに自生する厚葉系、中国に自生する東洋ラン系、インドからミャンマーにかけての山岳地帯に自生する洋ラン系の3種となります。
原産国では標高1000~1500mの高地に自生するため、その環境を再現していく事がポイントです。
2.冬場の管理
シンビジウムは洋ランの中でも比較的水が好きな植物ですが、冬場は目安として3~4日に1回ほどの水やりで構いません。毎日水をやってしまうと、根腐れすることもあります。
寒さに強いランですが、夜間の気温が5度以下になるとよくありません。玄関も夜寒くなりすぎるという点と日光不足になる点で、置きっぱなしにすることはおすすめしません。
また、高温を嫌いますので、冬場の日中や夜間に25度以上になるような暖房の効き過ぎる部屋もよくありません。
花の寿命
花の寿命は90~100日ほどですが、長く咲かせておくと株が疲れて痛んでしまいます。1か月ほど鑑賞した後に花茎を切って切り花にし、株を弱らせないようにすると翌年も新芽が出、開花します。
日中は窓越しでも日光に当てた方が株もしっかりとし、開花後に花がよい色となります。
また、シンビジウムは花の咲いている時は生長が止まっていますので、肥料はいりません。

3.夏場の管理
最低気温が10度以上になりましたら、戸外に出すことをおすすめします。戸外に出す場合には、風通しがよく、直射日光が1日6時間は当たる場所に置くといいです。ただし、真夏は葉焼けをしてしまいますので、遮光をして少し弱い日光が当たるようにすると、新芽を作るための養分ができます。
夕方頃に株にシャワーをし、鉢の周囲にも水をたくさんまき涼しくすると、花芽の数も増えます。また、夏場は生長期になりますので、肥料をたっぷり与えて下さい。
当店では、季節限定商品となりますが、7000円台から2万円ぐらいまでの価格帯のシンビジウムを中心に、幅広く取り揃えております。年末のお歳暮用や厳冬期の開店お祝い・お悔やみなどの贈答用に非常に人気のあるシンビジウムです。
シンビジウムをお求めの際には、是非とも一度当店にお立ち寄り下さい。電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。
この記事を書いた人

- 代表取締役社長/1級色彩コーディネーター/UCアドバイザー
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こんにちは。福島県郡山市にあるフラワーショップ アリスの代表を務めております、菊地充智です。
元教員としての経験を活かしながら、色彩の専門知識を基に、お客様一人ひとりに寄り添った花づくりを行っています。
全国の産地を自ら訪問し、生産者の声を直接伺いながら、確かな品質と生産者の想いやこだわりが詰まった花を選んでご提供しています。
また、1級色彩コーディネーター/UC(ユニバーサルカラー)アドバイザーとして、色彩の理論に基づいた花束・アレンジメントのご提案や、色彩と花に関する情報発信にも力を入れています。
ブログ記事では、花の魅力や色彩などに関する知識を、できるだけ分かりやすくお届けしています。
ご覧いただいた皆様が、花や色彩の奥深さに興味を持つきっかけになれば嬉しく思います。
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