尺鉢(10号鉢)で楽しむ特選「観葉植物」コレクション
観葉植物はその種類の多様性から、どれを選べばよいか迷うことがよくあります。
本記事では、特に尺鉢に適した観葉植物を厳選してご紹介します。
それぞれの植物の特徴と室内でのお手入れのしやすさに焦点を当て、理想的なインテリアグリーンをお探しの方に、最適な選択肢をご提案します。
尺鉢(10号鉢)で楽しむ特選「観葉植物」コレクション
「尺鉢(しゃくばち)・10号鉢」とは?
- サイズ: 尺鉢はその名の通り、直径が1尺(約30cm)です。これにより、植物の根が広がりやすく、栄養を十分に吸収できる環境を提供します。10号鉢とも言います。
- 用途: 大型の観葉植物や、成長が早い種類の植物に適しています。これらの植物は根が広がるスペースを必要とするため、尺鉢が最適です。
- 材質: 尺鉢は陶器、プラスチック、セメントなど様々な材質で作られています。陶器製の鉢は通気性が良く、根腐れを防ぐのに役立ちますが、重いため移動が大変です。プラスチック製の鉢は軽くて扱いやすいですが、通気性が低いので注意が必要です。
- 利点: 尺鉢は植物の健康を維持しやすく、美しい見た目を提供するため、インテリアとしても非常に人気があります。大きな鉢は安定感があり、倒れにくいのも特徴です。
- デザイン: 様々なデザインや色の尺鉢が市場に出回っており、居間やオフィスなど、さまざまな場所の装飾に合わせやすいです。
ゴムの木
ゴムの木にも多様な種類がありますが、今回ご紹介する斑入りのゴムの木「アルテシマ」は色が明るく、人気の品種です。写真のものは高さ約160cmの尺鉢です。
ゴムの木は観葉植物の中でも育てやすい品種です。日当たりのよい場所を好みます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
左側は斑が入っていないゴムの木。左と右を比べてみると、右側の方の「アルテシマ」の方が明るく感じます。ただ、この辺は好みですので、左側の斑が入っていないゴムの木もいい選択だと思います。
葉を中心に撮影してみました。肉厚で艶のある葉が魅力的です。
開店・開業お祝い等で贈られる場合も、管理が比較的易しいのでおすすめの一品となります。
黒ゴム
下の写真は黒ゴムです。黒ゴムは、その濃い緑色の大きな葉と堅牢な生育特性から、非常に人気のある観葉植物です。原産地は東南アジアの熱帯雨林で、多湿な環境を好むことから、室内でも高い湿度を維持することが望ましいです。
黒ゴムの特徴
- 葉:黒ゴムの最大の特徴はその大きく、厚みのある光沢のある葉です。葉は広く、濃い緑色で、その見た目から「黒ゴム」という名前が付けられました。葉は空気中の有害物質を吸収する能力が高く、空気清浄植物としても評価されています。
- 成長:比較的成長が早く、適切な条件下では室内で2メートル以上にも成長することがあります。葉が密集して成長するため、見た目が非常にボリューミーで豪華です。
- 栽培の容易さ:黒ゴムは比較的丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめの観葉植物です。
管理のポイント
- 光線:明るい間接光を好みますが、強い直射日光は葉を傷める原因となるので避けるべきです。窓辺の近くであれば光を多く受けることができますが、直接の日差しは避けてください。
- 水やり:土の表面が乾燥したら水を与えます。冬季は水やりを控えめにし、土が完全に乾いてから与えるようにしましょう。過湿は根腐れの原因となるので注意が必要です。
- 肥料:成長期には2ヶ月に1回程度、観葉植物用の液体肥料を与えると良いでしょう。冬季は肥料を与える必要はありません。
- 温度と湿度:比較的高い湿度を好むため、乾燥した環境では葉の先が枯れることがあります。加湿器を使用するか、定期的に葉に水を吹きかけることで湿度を保つと良いです。
シュロチク
こちらは「シュロチク」。尺鉢で約2mほどの大きさです。風水的には悪い気を浄化して木の流れをスムーズにしてくれるとのこと。
シュロチクは「棕櫚竹」と書きますが、竹ではなくヤシ科の植物です。
根元を中心に撮影してみました。ヤシ科の植物ですが、竹のようにも見えます。
シュロチクは和風のお店やアジアン調のお店にもしっくりくると思います。
オリーブ
「参考価格」でもご紹介したオリーブ。こちらは約2m20cmのもの。埼玉県で生産されたものですが、樹勢が良く、立派です。高知県産などもあり、価格は税込1万9千円から2万9千円ぐらいまでのものがあります。
ちなみにこちらのオリーブは1万9千円のもの。オリーブも人気の品種です。育てやすく、当地福島県の冬の寒さにも耐えることができます。当然ながら地植えも大丈夫です。イタリアンレストランなどの洋風のお店にも似合う一品だと思います。
コンシンネ
観葉植物と言えば、「パキラ」か「コンシンネ」を連想するぐらいメジャーな品種。このコンシンネも多様な種類がありますが、上記写真は左側がグリーン、右側が赤の斑が入ったもの。
葉を拡大して撮影するとこんな感じです。どちらも尺鉢で高さ1m90cmほどの大きさです。
コンシンネは多様なサイズがあります。贈答用にも人気があり、事務所でも飲食店でも病院でも、場所を選ばないで置ける定番の品種となります。
コンシンネは2~3日に一回ほど、たっぷりと水を与えて頂ければと思います。ホームセンターに売っている液肥を土に差し込むのも有効です。水やり等に気をつけて頂ければ、それほど管理も難しくありません。
この写真は事務所の移転お祝いとしてお届けした際に撮影したもの。コンシンネは涼しげな雰囲気で、貰った方もたいへん喜んでいらっしゃいました。
コンシンネなどの観葉植物を置くことで、一気におしゃれな雰囲気に様変わりしました。
ボトルツリー
近年人気が出ているボトルツリー。オーストラリア原産で、乾燥に非常に強い植物です。この写真のボトルツリーは約2m50cmほどの大きなもの。しかしながら葉がすっきりとしており、涼しげな雰囲気を醸し出しています。
葉だけでなく、根っこの部分にも特徴があります。人参ガジュマルのような形の根。ワインボトルが名前の由来となっているそうですが、生長するとそんなワインボトルの様な形になっていきます。
この写真のボトルツリーのお値段は税込み3万円ちょうど。なかなかに珍しい観葉植物ですが、近年は人気が高まってきており、見た目の涼しさも相まっておすすめの一品となっております。
コーヒー
上の画像のコーヒーの木は約1m70cmほどの大きさです。葉が青々としています。原産はアフリカ大陸中部など。耐陰性が弱いため、日当たりのいい場所に置いて頂ければと思います。水やりは乾いたらたっぷり与えて下さい。
コーヒーの木はエアコンの風が直接当たってしまうとよくないので、先述のように日当たりのよい、エアコンの風が当たらない場所に置くのがベストです。夏場は外に出しっぱなしでもいいくぐらいですが、アフリカ原産のため、日本の冬の寒さには弱い一面を持ちます。
そのため、冬場は当然ながら室内に手の管理となりますが、冬越しの温度には注意して頂ければと思います。
喫茶店などの開店お祝いにいかがでしょうか?なかなかなおしゃれな観葉植物です。
ネムの木(エバーフレッシュ)
ネムの木(エバーフレッシュ)は、耐陰性に優れており、直射日光を避けた明るい室内環境での育成が理想的です。
ネムの木(エバーフレッシュ)は、その洗練された見た目と管理のしやすさから、オフィスやリビングルームのインテリアとしても非常に人気があります。
管理のポイント
- 光線条件: 強い直射日光は避け、明るい間接光のもとで育てます。窓辺の光が強すぎる場合は、カーテンなどで調節してください。
- 水やり: 土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えることが重要です。ただし、水はけが良い土を使用し、根が湿りすぎないように注意してください。冬季は水やりを控えめにします。
- 肥料: 成長期の春から夏にかけては、月に1~2回、観葉植物用の液体肥料を与えると良いでしょう。肥料は植物の健康を保ち、豊かな葉と花を促進します。
- 土と鉢: 尺鉢を選ぶ際は、通気性と排水性に優れたものを選びます。適切な土と鉢選びは、根腐れを防ぎ、植物の健康を維持するために不可欠です。
- 環境: 温度は一般的に15℃以上を保つことが理想的です。冬季の低温や急激な温度変化には注意し、安定した環境を提供してください。
ウンベラータ
ウンベラータは、フィカス属に属する観葉植物で、そのユニークな形状と管理のしやすさから、室内装飾に非常に人気があります。この植物は西アフリカが原産で、大きくて丸い葉が特徴的です。
ウンベラータの特徴
- 葉:ウンベラータの最も顕著な特徴は、その大きくて厚みのある緑の葉です。葉は心形または円形に近く、光沢があります。新しい葉はしばしば鮮やかな緑色で、成熟するにつれて濃い緑色になります。
- 成長:ウンベラータは比較的成長が遅い植物で、適切な環境下では室内で2メートル以上に成長することもあります。しかし、一般的には1〜1.5メートル程度の高さが一般的です。
- 花と果実:ウンベラータは室内で花や果実をつけることは少ないですが、非常に特殊な環境下では小さな果実をつけることがあります。
管理のポイント
- 光線:明るい間接光を好みますが、強い直射日光は避けるべきです。窓辺の光が強すぎる場合は、カーテンなどで調整してください。
- 水やり:土の表面が乾燥してから水をたっぷりと与えることが重要です。冬季は水やりの頻度を減らすことで、過湿による根腐れを防ぎます。
- 肥料:成長期の春から夏にかけては、月に1回程度、観葉植物用の液体肥料を与えると良いでしょう。
- 温度と湿度:ウンベラータは温暖で湿度の高い環境を好むため、室内の湿度が低下しやすい冬場は加湿器を使用するのが効果的です。
パキラ
パキラは、熱帯アメリカが原産の観葉植物で、そのユニークな見た目と育てやすさから、室内装飾に広く用いられています。特に、その編み込まれた幹や豊かな緑の葉が特徴的で、幸運をもたらす植物としても人気があります。
パキラの特徴
- 葉:パキラの葉は長い柄があり、通常5枚の葉が手のように放射状に広がっています。葉は深い緑色で光沢があり、非常に魅力的です。
- 幹:若い時は幹が細く、成長に伴い太く強くなります。成熟したパキラは、特徴的な編み込み幹を持つことが多く、これが一つの大きな魅力となっています。
- 成長:パキラは成長が比較的早く、適切な環境下では室内でも2メートル以上に成長することがあります。
- 花:非常に条件が整った状態で、時々大きな白い花を咲かせることがありますが、室内で花を見ることは稀です。
栽培のポイント
- 光線:パキラは明るい間接光を好みますが、直射日光は避けたほうが良いです。光が不足すると葉が細長くなり、元気がなくなることがあります。
- 水やり:パキラは過湿を嫌うため、土の表面が乾いてから水をたっぷりと与えることが重要です。水はけの良い土を用いると根腐れを防ぐことができます。
- 肥料:成長期の春から夏にかけては、月に1~2回、観葉植物用の液体肥料を与えると良いでしょう。肥料を与えすぎると、葉が焼ける原因にもなるため、用法用量を守ってください。
- 温度と湿度:パキラは温暖で湿度の高い環境を好むため、乾燥する季節や暖房を使う時期は、時々葉に霧水を吹くなどして湿度を保つことが推奨されます。
カポック
室内用のカポックは比較的低い光環境でも成長することができ、水やりも他の熱帯の観葉植物に比べて控えめで済むため、手間が少なくて済むのも魅力の一つです。
管理のポイント
- 光線条件
カポックは日光を好む植物で、成長には十分な光が必要です。室内では、直射日光が当たる窓辺や、少なくとも明るい間接光の下で育てることが望ましいです。光が不足すると、成長が遅くなり、葉が薄く弱々しくなる可能性があります。 - 水やり
カポックは乾燥に強い植物ですが、定期的な水やりが必要です。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えますが、鉢の底から水が流れ出るまで確実に水を与えることが重要です。過湿は避け、特に冬場は水やりを控えめにします。 - 温度と湿度
カポックは熱帯植物であるため、比較的高温多湿の環境を好みます。室内で育てる場合は、特に冬の暖房による乾燥に注意し、必要に応じて加湿器を使用することが効果的です。気温が低くなりすぎないように保ち、特に10℃以下にならないように注意してください。 - 肥料
成長期の春から夏にかけては、月に1回程度、観葉植物用の液体肥料を与えることで、健康的な成長を促進します。冬場は肥料を控えめにし、植物の休眠期に合わせて管理します。 - 土と鉢
排水性と通気性の良い土を選び、根詰まりを避けるために適時植え替えを行います。尺鉢のサイズがカポックの根系をサポートするのに十分な大きさであることを確認してください。鉢底には適切な排水層を設け、過湿による根腐れを防ぎます。
マッサン(ドラセナ)
マッサンは、ドラセナ属に属する人気のある観葉植物です。別名「コーニュープラント」や「幸福の木」とも呼ばれ、その耐陰性と手入れの容易さから、オフィスや家庭でよく用いられます。この植物はアフリカが原産で、環境に対する適応力が高いことが特徴です。
マッサンの特徴
- 葉:マッサンの葉は長く、濃い緑色の中央に黄色またはクリーム色の縦線が入っています。この鮮やかな葉色がインテリアに明るさと活気を与えます。
- 成長:マッサンは比較的ゆっくりと成長する植物で、適切なケアを施すと室内での高さは2メートルを超えることがあります。そのため、長期間にわたって楽しむことができます。
- 幹:若い時は柔らかく緑色の幹を持ちますが、年月が経つにつれて幹が硬くなり、茶色がかって木質化します。
管理のポイント
- 光線:マッサンは明るい間接光を好みますが、強い直射日光は避けるべきです。光が不足すると葉色が薄くなり、成長が鈍化する可能性があります。
- 水やり:土の表面が乾いたら水を与えるようにし、過湿には特に注意が必要です。冬場は水やりを控えめにすることが重要です。
- 肥料:成長期には月に1回、観葉植物用の液体肥料を与えることで、健康な成長を促進します。しかし、過剰な肥料は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
- 温度と湿度:一般的に室温で良好に育ちますが、冬場は5℃以下にならないように気を付ける必要があります。また、乾燥を避けるために、時々葉水を与えることで湿度を保つと良いでしょう。
- 病害虫:マッサンは特に害虫に強いですが、高湿条件下ではカビや根腐れに注意が必要です。また、葉に白い粉を見つけた場合は、カイガラムシの可能性があるため、適切な処置が必要です。
まとめ
今回「尺鉢(10号鉢)で楽しむ特選『観葉植物』コレクション」と題して、代表的な観葉植物のいくつかをご紹介致しました。
フラワーショップ アリスでは多様な観葉植物を取り扱っております。
産地から厳選した一品をお取り寄せできますので、尺鉢の観葉植物をお求めの方は、お気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
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こんにちは。フラワーショップ アリスの代表取締役、菊地 充智と申します。
福島県本宮市出身で、元々は教員として子どもたちの教育に尽力していました。その経験は私にとって大切な基礎となり、人と心を通わせる重要性や、強い絆を築くことの意味を深く理解させてくれました。
2007年、私は新たな挑戦としてフラワーショップ アリスに加わりました。それ以来、花々と共に日々成長し、お客様に最善のサービスを提供するために常に努力しています。
そして、花の美しさとそれぞれの物語をより深く理解し、お客様に届けるため、全国の花の産地を訪れています。
私の経営理念は、お客様に最高の満足を提供し、常に改善と修正を行いながら、お客様にとってベストの選択を追求することです。この理念は、私が書く文章にも反映されています。
皆さんが私の記事を通して、花の世界の美しさや、そこに込められた物語を感じ取っていただければ幸いです。それが私が記事を書く大きなモチベーションとなっています。どうぞよろしくお願いいたします。
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