秋の花材「ワレモコウ・ツルウメモドキ」

 日が暮れるのも早くなってきました。いよいよ秋の到来ですが、生花の方も秋の花材として代表的なワレモコウ( 吾亦紅 )、ツルウメモドキ等が入荷してきました。

 以前、生け花の恩師にワレモコウについて話を伺いました。先人はワレモコウを擬人化し、その擬人化したワレモコウが自身のことを吾(われ)と呼び、吾もまた紅い(あかい)と感じたからそういう呼び名になったと言っていたことが印象に残っています。

 明治から昭和にかけて活躍した俳人・高浜虚子は、ワレモコウ ( 吾亦紅 ) に対しての想いを俳句にてこう綴っています。

吾も亦(また) 紅(くれない)なりと ひそやかに  『句日記』

 また、秋と言えば実物(みもの)です。ツルウメモドキも入荷したばかりでまだ鮮やかな 橙赤色(とうせきしょく) の種子は出ていませんが、これからいろいろな実物が入荷しますので、楽しみにしてみてください。

 いよいよ秋の到来です。秋の花を部屋やリビングに飾ってみませんか?

この記事を書いた人

菊地充智
菊地充智代表取締役社長・1級色彩コーディネーター
こんにちは。福島県郡山市にあるフラワーショップ アリスの代表を務めております、菊地充智です。
元教員としての経験を活かしながら、色彩の専門知識を基に、お客様一人ひとりに寄り添った花づくりを行っています。

全国の産地を自ら訪問し、生産者の声を直接伺いながら、確かな品質と生産者の想いやこだわりが詰まった花を選んでご提供しています。

また、1級色彩コーディネーターとして、色彩の理論に基づいた花束・アレンジメントのご提案や、色彩と花に関する情報発信にも力を入れています。

ブログ記事では、花の魅力や色彩などに関する知識を、できるだけ分かりやすくお届けしています。
ご覧いただいた皆様が、花や色彩の奥深さに興味を持つきっかけになれば嬉しく思います。

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