秋の花材「ワレモコウ・ツルウメモドキ」

 日が暮れるのも早くなってきました。いよいよ秋の到来ですが、生花の方も秋の花材として代表的なワレモコウ( 吾亦紅 )、ツルウメモドキ等が入荷してきました。

 以前、生け花の恩師にワレモコウについて話を伺いました。先人はワレモコウを擬人化し、その擬人化したワレモコウが自身のことを吾(われ)と呼び、吾もまた紅い(あかい)と感じたからそういう呼び名になったと言っていたことが印象に残っています。

 明治から昭和にかけて活躍した俳人・高浜虚子は、ワレモコウ ( 吾亦紅 ) に対しての想いを俳句にてこう綴っています。

吾も亦(また) 紅(くれない)なりと ひそやかに  『句日記』

 また、秋と言えば実物(みもの)です。ツルウメモドキも入荷したばかりでまだ鮮やかな 橙赤色(とうせきしょく) の種子は出ていませんが、これからいろいろな実物が入荷しますので、楽しみにしてみてください。

 いよいよ秋の到来です。秋の花を部屋やリビングに飾ってみませんか?

この記事を書いた人

菊地充智
菊地充智代表取締役社長
 こんにちは。フラワーショップ アリスの代表取締役、菊地 充智と申します。
 福島県本宮市出身で、元々は教員として子どもたちの教育に尽力していました。その経験は私にとって大切な基礎となり、人と心を通わせる重要性や、強い絆を築くことの意味を深く理解させてくれました。

 2007年、私は新たな挑戦としてフラワーショップ アリスに加わりました。それ以来、花々と共に日々成長し、お客様に最善のサービスを提供するために常に努力しています。
 そして、花の美しさとそれぞれの物語をより深く理解し、お客様に届けるため、全国の花の産地を訪れています。

 私の経営理念は、お客様に最高の満足を提供し、常に改善と修正を行いながら、お客様にとってベストの選択を追求することです。この理念は、私が書く文章にも反映されています。

 皆さんが私の記事を通して、花の世界の美しさや、そこに込められた物語を感じ取っていただければ幸いです。それが私が記事を書く大きなモチベーションとなっています。どうぞよろしくお願いいたします。

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