雪冠杉とクリスマスカラー

今回はクリスマスバージョンの生け込みを行いました。所謂クリスマスカラーと呼ばれるグリーンと赤を基調とした生け込みです。
主な花材は下側の写真。手前(下側)から順に赤く染めた雲龍柳、白く染めた行李柳(こうりやなぎ)、グリーンの枝物の雪冠杉、そして赤スプレーバラ(レディラブ)となります。
今回、赤く染めた雲龍柳は今回使用しませんでしたが、参考として。

雪冠杉はこの時期限定というわけではないのですが、あまり流通しない花材です。見た目はチクチクと痛そうな感じですが、触ってみるとそうでもありません。
この雪冠杉、色がきれいなのでクリスマスの生け込みには最適な花材となります。日持ちもするため、安心して取り扱える枝物となります。

以前、「冬の花材、石化柳・赤芽柳・行李柳」と題してブログ記事を掲載しましたが、行李柳や雲龍柳などの枝物は、今回のように生産者が赤や白、ブルーなどに染めて出荷する場合もあります。
柳は矯めが効くため湾曲に曲げて使う場合もありますが、行李柳は直線に生けた方がいいような気がします。

生け込みで使った他の花材として、アマリリスやアランダ、ドラセナ(アトムピンク)も使用しました。
アマリリスもアランダもどちらも輸入品ですが、このアマリリス、実は高級品です。(当店の)店頭売りで税込み880円と、トルコキキョウよりも高い商品となります。

赤のアマリリス(レッドライオン)は、この時期に流通する花材ですが、こんな感じで正月用のアレンジに入れる場合もあります。アマリリスの鮮やかな赤が、目に飛び込んできます。

今回はクリスマスに向けての生け込みを行いましたが、ちょっとした飾りも付けてみました。
小原流の生け花では、生け込みに花と全く違うもの、例えば鳥の羽などを一緒に生ける場合があります。今回はちょっとした飾りですが、花と違う全く別のものも併せて生けてみることも、今後取り組んでみたいと考えています。
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2007年、私は新たな挑戦としてフラワーショップ アリスに加わりました。それ以来、花々と共に日々成長し、お客様に最善のサービスを提供するために常に努力しています。そして、花の美しさとそれぞれの物語をより深く理解し、お客様に届けるため、全国の花の産地を訪れています。
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