紫陽花の生け込みと水揚げの処理方法
長い梅雨が続きます。中国では、あまりの雨量で洪水が頻発し、あの三峡ダムも決壊の危機だと報道されています。
ここ福島県ではそこまで激しい雨量にはなっていませんが、相変わらず梅雨空が続いています。
梅雨と言えば、紫陽花とカタツムリなんてイメージがありますが、今回は、梅雨にふさわしい紫陽花を生け込んでみました。
紫陽花は水揚げに特徴があります。単純に切っただけ、或いは金槌(かなづち)で叩くだけでは、いまいち水の吸い上げが上手くいきません。
紫陽花が水をよく吸い上げるためには、写真2の左側のようにナイフで長めに側面をカットし、更にその中の「ワタ」と呼ばれる白い部分を削り取ります。
写真2の右側がその「ワタ」を削り取った後になります。
更に縦に鋏で枝を割り、水の中に入れて30分以上置けば水をよく吸い上げます。
当店では殺菌成分も入った業務用の栄養剤を使用しているので作業はここまでとなりますが、このワタを取った後、殺菌をするために茎をコンロで1~2分ほど焼いて炭化させるのもいいと思います。
今回は柏葉アジサイなど、4種類の紫陽花を生け込みました。また、枝物として夏ハゼも使用しました。
庭にある紫陽花も、上記のような水揚げをするとよく水を吸い上げます。花瓶に挿して10日ほどは鑑賞できるかなと思います。
母の日にプレゼントした紫陽花も、庭に植え替え何年か経つと、大きな株になります。そんな状態になったら、何輪かを切って花瓶に生けてみるのもいいものですね。
是非試してみてください。
(追記)
切り花の紫陽花、かなり水を吸い上げます。今回の生け込みの場合、器にオアシスを詰めて更に水が2Lほど入りますが、1日で1L以上なくなっていました。
紫陽花を花瓶に生ける場合も、水の管理だけは気を付けて頂ければと思います。