春の彼岸の花手水2025|本宮市・高木寺(こうぼくじ)の花手水

 2025年3月15日に本宮市の高木寺(こうぼくじ)様において、春の彼岸の花手水を生けてきました。

 今回は春らしい色彩で構成してみました。

春の彼岸の花手水2025|本宮市・高木寺(こうぼくじ)の花手水

使用花材

使用花材
  • コデマリ
  • スプレーカーネーション(赤・複色)
  • スプレー菊(ピンク・白・グリーン)
  • アネモネ
  • アルストロメリア

 アネモネは「ワインホワイト」と呼ばれる品種。この品種は青紫色と白の複色となっていますが、今回入荷したものは青紫が全体的に広がっています。

花手水は「色彩デザイン」

 花手水は、水面という限られた空間の中で花を配置します。
 そのため、色の組み合わせや配置がとても重要になります。

 今回の花手水は、

  • 青紫(主役)
  • 赤(アクセント)
  • 白・ピンク・黄緑(春の柔らかさ)

という構成で、春らしい彩りを表現しています。

主役となる色 ― 青紫のアネモネ

 今回の花手水で最も目を引く花は、青紫のアネモネです。

 アネモネは花径が大きく、水面に浮かべたときにも存在感があり、自然と視線を集めます。
 そのため、花手水では色彩の中心となる花として使うことができます。

境内を入れて

アクセントカラー ― 赤のカーネーション

 青紫のアネモネに対して、赤のカーネーションを散りばめています。

 赤は視覚的なエネルギーが強く、少量でも画面にメリハリを生みます。そのため、花手水の中ではアクセントカラーとして機能します。

 もし赤が無ければ、全体の印象はやや静かで落ち着いたものになります。
 そこに赤を加えることで、色彩にリズムが生まれ、華やかさが加わります。

大銀杏を背景に

春らしさを作る色 ― 白・ピンク・黄緑

 さらに、コデマリの白、小花のピンク、黄緑の花材を加えています。
 これらの色は主役ではありませんが、全体を柔らかな印象にする役割を持っています。

 春の花の特徴は、明るく柔らかい色が多いことです。
 そのため、白や淡い色を入れることで、重くなりがちな配色をやわらげ、季節感のある花手水になります。

まとめ

 今回の花手水では、青紫のアネモネを主役に、赤のカーネーションでアクセントを加え、さらに白・ピンク・黄緑の花材で春らしい柔らかさを表現しました。

 限られた空間の中で、春の彩りを感じていただけるよう意識して構成しています。

 このような花手水を定期的に続ける中で、参拝の方々から「いつもありがとう」と声を掛けていただくこともあり、大変ありがたく感じております。

 花を通して、少しでも心が和らぐ時間や、季節を感じるひとときをお届けできていましたら幸いです。
 これからも、花の美しさと色彩の魅力を活かしながら、季節感のある花手水を丁寧に作っていきたいと思います。

この記事を書いた人

菊地充智
菊地充智代表取締役社長/色彩講師/UC級講師/1級色彩コーディネーター
こんにちは。福島県郡山市にあるフラワーショップ アリスの代表を務めております、菊地充智です。
元教員としての経験を活かしながら、色彩の専門知識を基に、お客様一人ひとりに寄り添った花づくりを行っています。

全国の産地を自ら訪問し、生産者の声を直接伺いながら、確かな品質と生産者の想いやこだわりが詰まった花を選んでご提供しています。

また、色彩講師(AFT認定)/UC級講師(AFT認定)/1級色彩コーディネーターとして、色彩の理論に基づいた花束・アレンジメントのご提案や、色彩と花に関する情報発信にも力を入れています。

ブログ記事では、花の魅力や色彩などに関する知識を、できるだけ分かりやすくお届けしています。
ご覧いただいた皆様が、花や色彩の奥深さに興味を持つきっかけになれば嬉しく思います。

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