初夏の花で魅せるアート:ギガンジウムとアリウムの生け込み
アートとは自然の美を再解釈することで、それを新たな視点で表現することです。そんなアートの一つとして、初夏の花たち、ギガンジウムとアリウムを用いた魅惑的な花の生け込みをご紹介します。
初夏の花で魅せるアート:ギガンジウムとアリウムの生け込み
初夏の風情を引き立てる花:ギガンジウム
初夏の花、ギガンジウムが出てきました。別名「花葱(はなねぎ)」。食用の葱の先端に出てくる花によく似ています。ニンニクや葱もこのギガンジウムと同じ仲間ですが、当然ながらこのギガンジウムは食用に適しません。生け花や生け込みなど、鑑賞用途に用います。
ギガンジウムは丸い花と太く長い茎が特徴なので、飛び出しで生けることが基本となります。この特徴的な太い茎をカットして、埋め込みで使うのはもったいないような気がします。もちろん枝物のように矯めは効きません。

今回は、このギガンジウムに青のデルフィニウムとスプレータイプのピンクのデルフィニウム シネンシスを合わせてみました。
ギガンジウムの紫~デルフィニウムのブルー~デルフィニウム シネンシスのピンクと色を繋いでみましたが、この隣り合った色を繋いでいくと、全体として調和の取れた生け込みとなります。
アリウム:造形の面白さを引き立てる花
アリウムは全般的に初夏に流通する花材です。ユリ目ユリ科アリウム属、和名「花葱」となっていますが、今回のアリウム20数本を切りながら生け込むと、ネギの匂いが漂ってきました。
ギガンジウムは直線の茎なのでいまいち面白さがありませんが、今回のアリウムは茎の曲がりが非常に面白い花材です。

当然ながら一本一本の曲がりの形状は全く違います。適時、長さを調整しながら生け込むと、なんとなく現代美術を彷彿させるよう仕上がりになりました。
今回は埋め込みにトルコキキョウとスプレーカーネーションを配しました。また、利休草を垂らしたり、アリウムに絡ませたりしながら生け込んでみました。
「曲がりのある」花材の魅力
アリウムと同じく、石化柳も「曲がりのある」花材として知られています。こういった花材を活用することで、アレンジメントに深みと芸術的な要素を加えることができます。
アリウムは初夏の花材、石化柳は晩秋~冬の花材なので、それぞれの季節に合わせて、造形の面白さを追求していきます。

まとめ
アートは、自然の美を再解釈し新たな視点で表現する手段であり、その一例として初夏の花、ギガンジウムとアリウムを用いた生け込みが紹介しました。
ギガンジウムはその丸い花と太く長い茎が特徴で、これを飛び出しの要素として活用することが基本です。今回はギガンジウムに青のデルフィニウムとスプレータイプのピンクのデルフィニウム・シネンシスを合わせ、全体として調和の取れた生け込みを作りました。

一方、アリウムは曲がりのある茎が特徴であり、その造形的な面白さを引き立てます。今回の生け込みでは、その一本一本の曲がりを適時に調整しながら、トルコキキョウとスプレーカーネーションを組み合わせ、現代美術を思わせるような仕上がりを追求しました。
このように、「曲がりのある」花材の魅力を最大限に活用することで、アレンジメントに深みと芸術的な要素を加えることができます。フラワーショップ アリスでは、初夏のアリウムや晩秋から冬の石化柳など、それぞれの季節に応じた花材を用いて、自然の美とアートの融合を追求し続けます。
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この記事を書いた人

- 代表取締役社長/色彩講師/UC級講師/1級色彩コーディネーター
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こんにちは。福島県郡山市にあるフラワーショップ アリスの代表を務めております、菊地充智です。
元教員としての経験を活かしながら、色彩の専門知識を基に、お客様一人ひとりに寄り添った花づくりを行っています。
全国の産地を自ら訪問し、生産者の声を直接伺いながら、確かな品質と生産者の想いやこだわりが詰まった花を選んでご提供しています。
また、色彩講師(AFT認定)/UC級講師(AFT認定)/1級色彩コーディネーターとして、色彩の理論に基づいた花束・アレンジメントのご提案や、色彩と花に関する情報発信にも力を入れています。
ブログ記事では、花の魅力や色彩などに関する知識を、できるだけ分かりやすくお届けしています。
ご覧いただいた皆様が、花や色彩の奥深さに興味を持つきっかけになれば嬉しく思います。
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