令和5年:新年あたってのご挨拶
昨年もたいへんお世話になりました。令和5年を迎えるにあたって、一言ご挨拶を申し上げます。
昨年の大きなトピックとしましては、インフレーションの進行が挙げられます。これまでもインフレーションの進行は例えば運賃価格の上昇など部分的にありましたが、昨年は全面的に、全ての物価が上がる一年だと感じました。
特に昨年、花屋を経営する立場として私が驚いたことは、梱包資材の段ボールが大幅に上昇したことに尽きます。発送用の段ボールに関しては専用の物をこれまでも使っていましたが、昨年の秋に資材屋に問い合わせたところ、かなりの価格上昇になったとの話を受けました。商品代金では吸収できないぐらい上がっているため、さてどうするかと社員全員と話をすることも何度もありました。
今年は東北電力でも4月1日に約33%の電気料金値上げが予定されており、恐らくですが今年は全産業の全産品が更に値上げすることになると思われます。
まさに30年以上続いたデフレ時代は完全終了し、これからおよそ40年は続くであろうインフレの時代に突入しております。
インフレ時代にはこれまでの、例えば5年前までの感覚とは全く違った考え方をしていかなければならないと考えています。
デフレ時代には品質の良いものを本来評価すべき価格よりもはるかに安く仕入れたり、安く売ったりする(売らざるを得ない)ことも往々にしてあり、また世の中のあらゆる産品も往々にして「価格破壊」の名の下、生産者の生活を犠牲してまで安売りすることも見受けられ、生活者としての我々も、ある一面ではそれを享受してきました。
しかしインフレ時代には、品質の良いものを適正に評価し、生産者が経営(生活)を維持できるような(生産者が)納得できる価格で仕入れ、そして販売する必要があると考えます。
一方で、これまでも産地訪問で直接生産者の方々と関わってきましたが、品質の良いものを適正な価格で評価することは、直接現地に赴かないと難しい面もあります。
昨年は埼玉県深谷市のJA深谷ゆり部会と埼玉県本庄市のモテギ洋蘭園へ訪問させて頂きましたが、今年も精力的に全国の産地に赴き、生産者と交流を図りながら、より良い品質の花(生産物)を探しに行こうと考えています。
更に社員一同、更なるサービス追求・品質向上を目指すよう、社員一人ひとりと連携を取りながら進めていきたいとも考えています。
今年も引き続き、よろしくお願い致します。
この記事を書いた人
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こんにちは。フラワーショップ アリスの代表取締役、菊地 充智と申します。
福島県本宮市出身で、元々は教員として子どもたちの教育に尽力していました。その経験は私にとって大切な基礎となり、人と心を通わせる重要性や、強い絆を築くことの意味を深く理解させてくれました。
2007年、私は新たな挑戦としてフラワーショップ アリスに加わりました。それ以来、花々と共に日々成長し、お客様に最善のサービスを提供するために常に努力しています。
そして、花の美しさとそれぞれの物語をより深く理解し、お客様に届けるため、全国の花の産地を訪れています。
私の経営理念は、お客様に最高の満足を提供し、常に改善と修正を行いながら、お客様にとってベストの選択を追求することです。この理念は、私が書く文章にも反映されています。
皆さんが私の記事を通して、花の世界の美しさや、そこに込められた物語を感じ取っていただければ幸いです。それが私が記事を書く大きなモチベーションとなっています。どうぞよろしくお願いいたします。
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