令和4年度:新年にあたってのご挨拶

 昨年はたいへんお世話になりました。新年にあたって、一言ご挨拶を申し上げます。

 昨今はコロナ禍という状況の中で、花卉業界にも大きな変化が訪れております。
 例えばインフレーションの進行。原油だけでなく、諸々の物価が上がり始めていますが、花卉業界も同様に仕入れでの単価が大幅に上昇しております。

 花卉の単価上昇の要因の一つには、先述のように燃料コストの上昇があります。生産者は温度を一定に保つために重油をハウス内で炊きますが、この燃料費の大幅な上昇により、最終的にはコストプッシュインフレへと繋がっています。更に輸送費の高騰が拍車をかけ、例えば四国や九州などの遠方からの出荷物に関して、輸送費を加味するとこれ以上安くできないという状況となっており、10年前、或いは20年前のような「安い花」というものも無くなりました。

 また、最終的なユーザーの使用用途も変わってきており、例えばコロナ禍の状況の中でブライダル需要は皆無に近くなるなど、我々小売店も販売ルートの変化に機敏に対応しなければならない状況となっております。

 弊社の取り組みとしましては、今後ともより良い花を取り扱っていく方向です。より良い花はそれなりに仕入れの値段も高いのですが、高いからと言って品質を落とすようなことをせず、お客様にいいものを提供していこうという考えに変わりがありません。

 昨年はコロナ禍のため制限が付いたのですが、山形市と福島市の2カ所だけ産地訪問でお伺いさせて頂きました。花を販売する小売店は、産地で実際の商品(生産物・生産状況)や生産者の考えを見ないとダメだという私自身の考えがありますので、今年も引き続き産地訪問を行っていきたいと考えています。

 最終的にお客様によりよいものを提供していきたいという強い意志がありますので、その考えを実現できるよう、できる範囲とはなりますが精一杯取り組んでいきたいと思っています。

 今年も引き続き、よろしくお願い致します。

フラワーショップ アリス
代表取締役 菊地充智


 

この記事を書いた人

菊地充智
菊地充智代表取締役社長
 こんにちは。フラワーショップ アリスの代表取締役、菊地 充智と申します。
 福島県本宮市出身で、元々は教員として子どもたちの教育に尽力していました。その経験は私にとって大切な基礎となり、人と心を通わせる重要性や、強い絆を築くことの意味を深く理解させてくれました。

 2007年、私は新たな挑戦としてフラワーショップ アリスに加わりました。それ以来、花々と共に日々成長し、お客様に最善のサービスを提供するために常に努力しています。
 そして、花の美しさとそれぞれの物語をより深く理解し、お客様に届けるため、全国の花の産地を訪れています。

 私の経営理念は、お客様に最高の満足を提供し、常に改善と修正を行いながら、お客様にとってベストの選択を追求することです。この理念は、私が書く文章にも反映されています。

 皆さんが私の記事を通して、花の世界の美しさや、そこに込められた物語を感じ取っていただければ幸いです。それが私が記事を書く大きなモチベーションとなっています。どうぞよろしくお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


季節の花たち

前の記事

2021年・千両市
その他

次の記事

2022年初競り