【AI時代】花屋社長の資格の取り方・考え方

 現在、アメリカでは所謂文系職種と呼ばれるような事務職の求人が大幅に減少しているようで、特にプログラマーはAIへ代替されてきていると聞きます。

 このAI時代にそもそも「資格」は必要なのか?そんな観点から、花屋社長の立場として自身の取り組みを元に記載していきます。

 結論:主軸資格は最上位まで、周辺知識は3〜2級で広く浅く。AI時代はこの取り方が効率的です。

【AI時代】花屋社長の資格の取り方・考え方

資格にも色々あるが

 そもそも資格にはいろいろな種類があり、弁護士のようなその資格がないと仕事ができない独占業務のものもあれば、一定の技能・知識を認定する色彩検定のようなものもあります。

 個人的には2年間ほどかけて色彩検定3級から始まり、色彩講師まで取得してみましたが、基本的にはこのような「仕事で主軸となる資格」は1つか2つはあってもいいのかなと思います。

 その上で、AI時代の資格については次のような戦略が有効であると考えます。

AIは出力すれば何でも答えるが

 先述のように現在はAIが発達してきているため、例えばAIは「プログラムが書ける」とか、「東大入試問題でほぼ満点だ」などの報道も聞きます。

 現に弊社のお問い合わせフォームもAIに指示してプログラム(コード)を書いて貰いました。

AIに指示をして、コードを作成
AIに指示をして、コードを作成

 このように、現代ではインフラが整っている以上、AIを業務で使うのは必須です。逆に言うとAIを使わなければ、業務が大幅に滞ったり、従来通りの膨大な時間を一つの作業に費やすことになってしまいます。

 現に筆者自身としましては、個人としてChatGPTを有料契約しており、経営判断等々にフル活用しています。

 しかしそもそもAIは、例えば「プログラムが書ける」とか「アプリを作れる」といっても、どういった指示をしたらプログラムができるのか、また、その出力したプログラムをどのように反映させればアプリができるのかといった根本的な基礎知識が使い手に無いと、「AIを使いこなす」ことができません。

AIは嘘をつく場合がある

 これは使ってみての体感ですが、AIは数%の割合で嘘をつきます。もちろんAIが作為的に嘘を言っているわけでは無いのですが、出力した文章が間違っている場面も少なくありません。

バラ「トリコロールリラ」
バラ「トリコロールリラ」

 例えばこの写真のバラ「トリコロールリラ」の画像をAIに投げ込んで文章を作らせた際に、「グラデーションとなっている」という説明があったので、すぐに「これはトリコロールだ」と指摘し、修正させました。

 「トリコロール」とは「明快な3色配色」のことですが、これは色彩検定2級で学ぶ内容です。つまり、嘘を嘘と見抜く知識が使い手に無いと、AIを上手く使いこなせません。

AI時代の資格戦略

 私が中学校の頃、民法の辞典が家にあったのでよく読んでいましたが、それこそ30年前や40年前は「資格」というものはほとんどなく、何か学校以外の勉強がしたいと考えても、たまたま家にあったり、図書館に置いてあったりする本を数冊読んで分かった気になっていました。

 しかしながら現代は、民間資格も含めて非常に多くの資格が存在し、「この教材をやり、試験に合格すれば、ここまでできるようになりますよ」と言った、所謂「セットもの」として提供されています。

 冒頭で申し上げたようにアメリカではAIの普及・発展により大卒文系職種の就職口が無くなりつつあるようで、次第に日本にも波及してくると推察されます。
 このAI時代に資格とどう向き合っていくのかについては、次の観点が重要だと考えます。

  1. 仕事で主軸となる資格は1つか2つは必要(能力の可視化、信頼構築等の理由により)。
  2. 主軸となる資格に関しては、色彩講師資格のような、その資格の最上級を取得する。目指す。
  3. AIで出力するために、或いはAIの嘘を嘘と見抜けるために、仕事で関係のある3級~2級程度の資格を広く浅く取る。
  4. 主軸で無い資格に関して、最上位資格である1級を目指すのは、AIが普及する・AIが人間の能力を超過するという前提で考えると、時間・労力の無駄である(実務でAIを使う前提なら、「周辺分野まで全部1級」は時間対効果が悪い)。

 現に筆者は、意匠や商標、著作権と言った知識を身につけるために知的財産についての勉強を資格を通して行っていますが、これは取っても2級止まりまで。当然のことながら1級や弁理士は目指さず、この知財の知識と組み合わせたAIの判断を元に、ブログやホームページの運営を進めていこうと考えています。

経営の最上位資格は「中小企業診断士」だが

 YouTubeなどで資格を紹介している動画を見ると、よく出てくる人気資格の中に「中小企業診断士」がありますが、これは経営コンサルの資格であり、取得するまでにおおよそ1000時間以上の学習が必要だと言われています。

 この資格を調べてみると、仮に合格し登録した場合、他社への経営コンサルができるようですが、登録後の定期的な維持費用(毎年数万~数十万円程度)と活動実績が伴っていないと、最終的には登録が失効し、登録診断士としては名乗れなくなります。

 筆者から見れば所謂「コスパの悪い資格(注1)」であり、経営コンサルの知識を身につけたいと考えても、この資格は「筆者にとっては」無駄なものとなります。

 一方で、中小企業診断士を取らなくとも「他の資格+AI」を活用して自社のコンサル(つまり社長としての立場からの自社の経営判断)ができるのがAI時代の強みです。

(注1):中小企業診断士自体を否定する意図はなく、あくまで筆者の立場(自社経営のための学習投資)としての相性の話です。

 以下に、AIを使うことを前提として、自社経営において中小企業診断士の判断とある程度遜色がないと考える資格をいくつか挙げてみます。

  • 知的財産技能検定 3級 or 2級(商標・著作権:ロゴ/写真/文章/デザインの扱い)
  • ビジネス実務法務検定 3級 or 2級(契約・取引・クレーム対応の骨格)
  • 簿記3級(帳簿の読み方)
  • ビジネス会計 3級 or 2級(決算書の読み方)
  • 情報セキュリティマネジメント試験(顧客情報・メール・パスワード管理、情報セキュリティ・IT整備)

 AIを使えば高度な分析や判断補助が可能ですが、AIを使いこなすためには、その前提となる基礎知識が必要です。
 つまりこれらの分野の「最低限の知識」さえ身につけてしまえば、AIとの組み合わせにより、少なくとも「自社」の分析や運営はある程度的確にできるようになるということです。

 筆者自身はこれらの資格の一部を取得していますが、3級~2級程度のこのレベル帯の資格はこれからも狙って取って行きたいと考えています。

ただし、これらの資格も決して簡単ではなく、ここに例示した資格の3級・2級をそれぞれ50時間ずつ学ぶと仮定しても、合計で約400時間程度の学習は必要になります。

それでもなお、AI時代には主軸でない資格に1000時間以上を投下して極めるより、自社経営に必要な分野を分散して学ぶ方が効率的だと筆者は考えています。

まとめ

 AI時代に資格は意味が無いという一部の意見も聞きますが、寧ろAIを活用するためには前提となる基礎知識が必要だと考えています。つまり、無から有は生まれない、全く分からない・全く知らないことはそもそもAIに聞けないということです。

 幸い現代は、資格という名の「学習セット」がかなりの分野で豊富にありますので、その資格を効率よく勉強し、取得することで、「AIを使いこなす」ことが可能だと考えます。

 今後もAIを活用しながら、最終的にお客様のためになるよう学び続けていきたいと考えています。

免責事項
本記事は「AI時代の資格の取り方(主軸と周辺の考え方)」を、花屋社長の実体験として整理したものです。資格の有用性や学習効果は、業種・立場・目的・経験等により異なりますので、最終的な判断はご自身の状況に合わせて行ってください。

この記事を書いた人

菊地充智
菊地充智代表取締役社長/色彩講師/UC級講師/1級色彩コーディネーター
こんにちは。福島県郡山市にあるフラワーショップ アリスの代表を務めております、菊地充智です。
元教員としての経験を活かしながら、色彩の専門知識を基に、お客様一人ひとりに寄り添った花づくりを行っています。

全国の産地を自ら訪問し、生産者の声を直接伺いながら、確かな品質と生産者の想いやこだわりが詰まった花を選んでご提供しています。

また、色彩講師(AFT認定)/UC級講師(AFT認定)/1級色彩コーディネーターとして、色彩の理論に基づいた花束・アレンジメントのご提案や、色彩と花に関する情報発信にも力を入れています。

ブログ記事では、花の魅力や色彩などに関する知識を、できるだけ分かりやすくお届けしています。
ご覧いただいた皆様が、花や色彩の奥深さに興味を持つきっかけになれば嬉しく思います。

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