「大堀相馬焼×福島県産花×アリス」コラボ企画⑨
今回の記事は、福島県産の花をPRする「福島県産花卉(かき)展示開拓事業」の弊社にとって9回目のコラボ企画をまとめたものとなります。
福島県を代表する焼き物「大堀相馬焼」を使ったアレンジ教室と、「大堀相馬焼」を使った生け込みを行いました。
「大堀相馬焼×福島県産花×アリス」コラボ企画⑨
大堀相馬焼を使った生け込み

10月26日(土)浪江町にある道の駅なみえにおいて、生け込みとアレンジ教室を行いました。
まず始めに大堀相馬焼を使った生け込みの紹介です。
今回は展示用のかなり大きめの湯飲み茶碗を使った生け込みです。
使用花材
今回の生け込みでは、福島県産花として、下記の花材を用意しました。
- ボケ(福島市、鉄砲屋:高野さん)
- バラ(浪江町、夜の森ローズガーデンさん)
- スプレー菊(二本松市、武藤さん):4種類
- リンドウ(南会津町、五十嵐さん):2種類
- ダリア(福島市):2種類
- 染雪柳(福島市)
- トルコキキョウ(福島市):2種類
- ツルウメモドキ(福島市)
- 木苺(福島市)

制作過程
今回は手順毎に要所要所で写真を撮影していたのですが、アレンジ教室開催まで時間があまりなく、急いで撮影したために前半部分がピンボケとなってしまいました。
そのため、下の写真(制作過程①)ではいっきに中央部分の湯飲み茶碗の完成形まで進んでしまいました。

今回は開始直前まで器が決まっておらず、急遽この湯飲み茶碗を使用することになったため、レイアウトの配置も臨機応変に行ってみました。
制作過程②では、両脇のベースに花を生けている過程の様子。メインが中央部分の湯飲み茶碗ですので、両脇は中央部分よりも高さを抑えて制作しています。

当然ながら左右対称のシンメトリーにする必要は無いため、敢えて違う花材・違う色合で制作してみました。
制作過程③・④で完成。準備から完成までおおよそ1時間ほどで行いましたが、次のアレンジ教室の開催時間ギリギリまで使っての制作となりました。


「大堀相馬焼」の大きな湯飲み茶碗を使った生け込みは当然ながら初めてでしたが、従来からある伝統的な形・デザインの湯飲み茶碗が、花を生けることで大きくイメージを変えることができました。
近くに陶芸の窯元の方もいらっしゃいましたが、たいへん驚かれ、また喜ばれた様子でした。たいへん面白い企画だったと思います。
ちなみに展示期間は11月1日(金)までとなりますので、浪江町にお越しの際には、是非とも道の駅なみえさんにお越し下さい。
アレンジ教室
続いてアレンジ教室です。
アレンジ教室は2部構成となり、前半で10人、後半で11人の計21名の方にお越し頂いて、大堀相馬焼のコップを使ったアレンジ教室を行いました。
使用花材とサンプル画像
使用花材とコップを使った講師である私が生けたサンプル画像です。
コップは一人ひとり形状が全く違うため、全ての花材は使えない場合があります。
使えない(コップに生けきれない)場合は、余った花材はご自宅にお持ち帰り頂いて、別に飾っていただくよう合わせて話をしました。

一人あたりの使用花材と本数
- ボケ(福島市、鉄砲屋:高野さん):1本
- バラ(浪江町、夜の森ローズガーデンさん):2本
- スプレー菊(二本松市、武藤さん):2本
- リンドウ(南会津町、五十嵐さん):2本
- ダリア(福島市):1本
- 染雪柳(福島市):1本
制作時間は説明やアンケート記入も含め、合計で40分。この時間でお子様を含めた参加者ができる花材、そして単純すぎるとつまらないため、染雪柳やボケの枝物も入れ、形状の違いからの創意工夫もできるよう花材選定を行いました。
アレンジ教室の様子
今回は、飾る場所などをイメージしながら制作していただくこと。そして、一つ一つの切り花の産地や生産者の紹介、そして生ける時のポイントなどを簡単に説明してからアレンジ教室を進めていきました。



アレンジ教室はお子様連れの方々もいらっしゃいましたが、花を生ける体験をすることで短時間でしたがたいへん盛り上がり、楽しく生けることができました。


特にケガも無く、お子様にとっては初めての体験だったようで、目がキラキラと輝きながら花に接していました。


先述のように一人ひとりの器の形は全く違いましたが、それぞれの器の特長を生かしながら、きれいに生けることができていました。
まとめ
今回は福島県産花を使った異業種コラボとして、福島県の代表的な焼き物「大堀相馬焼」を使った生け込みやアレンジ教室を行いました。
今回の企画は、アレンジ教室を体験された方々もたいへん楽しく過ごすことができました。
更に福島県産の花がこれほど種類があったり、きれいな花々がたくさんあることを知ったりすることを、身をもって体験することができたと思います。

私もアレンジ教室が終わった後に、個人的に大堀相馬焼のコップを購入しましたが、近年はデザイン性も豊富になったと感じます。
今回の地域の伝統工芸と福島県産の花を組み合わせたコラボレーションを通じて、私たちは福島の豊かさと魅力を改めて感じることができました。
これからも福島県の花屋として、地域に根ざした活動を続け、地元の魅力を発信していきたいと思います。
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この記事を書いた人

- 代表取締役社長・1級色彩コーディネーター
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こんにちは。フラワーショップ アリスの代表取締役、菊地 充智と申します。
福島県本宮市出身で、元々は教員として子どもたちの教育に尽力していました。その経験は私にとって大切な基礎となり、人と心を通わせる重要性や、強い絆を築くことの意味を深く理解させてくれました。
2007年、私は新たな挑戦としてフラワーショップ アリスに加わりました。それ以来、花々と共に日々成長し、お客様に最善のサービスを提供するために常に努力しています。
そして、花の美しさとそれぞれの物語をより深く理解し、お客様に届けるため、全国の花の産地を訪れています。
私の経営理念は、お客様に最高の満足を提供し、常に改善と修正を行いながら、お客様にとってベストの選択を追求することです。この理念は、私が書く文章にも反映されています。
皆さんが私の記事を通して、花の世界の美しさや、そこに込められた物語を感じ取っていただければ幸いです。それが私が記事を書く大きなモチベーションとなっています。どうぞよろしくお願いいたします。
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