「仁井田本家×福島県産花×アリス」コラボ企画⑦
今回の記事は、福島県産の花をPRする「福島県産花卉(かき)展示開拓事業」の弊社にとって7回目のコラボ企画をまとめたものとなります。
仁井田本家様のイベントに合わせ、コラボ企画として9月27日に生け込みを行いました。
「仁井田本家×福島県産花×アリス」コラボ企画⑦
使用花材
今回の生け込みでは、前回のビックパレットの生け込みとほぼ同等の花材を用意しました。
- ダリア(福島市)
- ウメモドキ(福島市)
- 木苺(福島市)
- 染めかすみ草(昭和村)
- リンドウ(南会津町・五十嵐さん)
- 胡蝶蘭(葛尾村)
- スプレー菊(二本松市・武藤さん)
- トルコキキョウ(会津若松市)
- アマランサス(福島市)
前回と違うのはスプレー菊とアマランサス、そしてかすみ草。特にアマランサスに関しては、ウメモドキとの併用で、どう視覚的に違いを出していくかがポイントととなります。
制作風景
今回は前回の仁井田本家での生け込みと急遽生け込む場所が変わったため、予定していた構想と全く違うものとなりました。
入り口の高さは取れるが、かなり狭い場所での生け込みとなり、特に脇に「仕込み水」と呼ばれる水を飲めるスペースがあるため、ここをお客様の邪魔にならないように、かつ豪華な作りにしなければならないという相反的な課題に直面することとなりました。
取り敢えず制作風景①で場所を決め、制作風景②のように高さを決めていきます。最初にウメモドキで高さを決めましたが、続いてアマランサスを複数生け込み、上向きの枝物と下向きに下がる花とのバランスを取っていきました。
先述のようにかなり狭い場所のため、ウメモドキの細かい枝も含め、余計なものはかなりカットして生け込んでいきます。
また、最終的にはカットしましたが、仕込み水の近くに伸びるウメモドキの枝。これは枝が交差するため、構成的にあまりよくありません。途中まではこのままの状態で生けていきましたが、やはり気になるので最終的にカットし、新たにこのスペースにウメモドキを挿していきました。
続いて制作風景③。ここでおおまかな横幅を決めていきます。今回はダリアで中間の高さも決めていきます。
制作風景④では、他の花材との凹凸を意識しながらトルコキキョウやリンドウを入れていきます。
制作風景⑤はかすみ草を入れたところ。更に胡蝶蘭等を入れ、最終的なバランスを取っていったのが完成形の制作風景⑥となります。要は制作者(私)がどこで納得できるかという観点で作り込んでいきますので、足りないと思ったところにはどんどん花材を入れていき、また、どうしても気になるところ(枝が交差するウメモドキ等)は思い切ってカットし、更に追加で入れこんでいく等修正をしていきます。
特に今回は福島県産の花をPRする目的の事業のため、多くの種類の花を使う必要があります。通常ですとこの狭いスペースではここまで花材(種類)を入れませんが、白・赤紫・青紫・緑と基本4種類の色に抑えつつ、花材をふんだんに使っていきました。
生け込みでもアレンジでも大切なことですが、美しく魅せるためには、色数を抑えて制作する必要があります。同じ色相の濃い・薄いという明度の違いは構いませんが、少なくともPCCSで言うところの24色相のうち、せいぜい4つぐらいまでの色に抑えて作っていかなければなりません。ちなみにこれは花材選定の時から必要な作業であって、どの色を使うかということが、アレンジの完成度の成否を決める最も重要な要素となってきます。
今回は制作時間1時間10分ほど。前回のビックパレットよりも制作時間がかかりましたが、細かい部分にかなり気を遣って生け込んでいき、完成までたどり着けました。
展示期間は10月4日までとなります。ぱっと華やかな気持ちになれるよう、福島県産の花をふんだんに使っての生け込みとなりました。
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こんにちは。フラワーショップ アリスの代表取締役、菊地 充智と申します。
福島県本宮市出身で、元々は教員として子どもたちの教育に尽力していました。その経験は私にとって大切な基礎となり、人と心を通わせる重要性や、強い絆を築くことの意味を深く理解させてくれました。
2007年、私は新たな挑戦としてフラワーショップ アリスに加わりました。それ以来、花々と共に日々成長し、お客様に最善のサービスを提供するために常に努力しています。
そして、花の美しさとそれぞれの物語をより深く理解し、お客様に届けるため、全国の花の産地を訪れています。
私の経営理念は、お客様に最高の満足を提供し、常に改善と修正を行いながら、お客様にとってベストの選択を追求することです。この理念は、私が書く文章にも反映されています。
皆さんが私の記事を通して、花の世界の美しさや、そこに込められた物語を感じ取っていただければ幸いです。それが私が記事を書く大きなモチベーションとなっています。どうぞよろしくお願いいたします。
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