その他

長梅雨の花卉への影響

 長い梅雨が続きます。葉物野菜や根菜類は高値を付けて推移しており、これから受粉する米に関しても、その影響が懸念されています。

 根菜類や葉物野菜は基本露地栽培であるため、梅雨の影響をもろに受けますが、花卉に関してはハウス栽培が多く、梅雨の影響は幾分緩和されているようです。

 しかしながら先日、いいケイトウを作る県北(福島県)の生産者と直接電話で話をしましたが、ハウスの中が湿気でやられてたいへんなことになっているとのことでした。

 C級クラスのケイトウなら出せるが、いいものは出せないとのことでしたので、いいものが出るまで待ってますと話をして電話を切りましたが、少なからず影響は受けています。

 また、花卉の生産者は盆などの需要が旺盛な日にちに合わせて生産を行っていますが、先日お伺いしたスプレー菊の生産者・武藤さんが話されているように、一部花卉の生育は前進しているようです。

 つまり、暑い日は生長が止まるため、その暑い日を見越して幾分早く植え付けを行っていますが、その「暑い日」が来ないとそのまま生長が進み、早めの出荷となってしまいます。

 盆に併せて大量生産しているものが仮に2週間もずれて出荷してしまうとたいへんなことになってしまうので、生産者の方々も気が気ではありません。

 今年は桃も梅雨の影響でたいへんな被害を被っているとの話が報道でなされていますが、とにかく自然相手の農業はたいへんですし、その自然を相手にしている生産者の皆さんの苦労には頭が下がります。

 当店では数千本単位で各々の花材を事前に注文していますので、予定通りには入荷するはずですが、万一欠品してしまうと盆用のアレンジ作りなどに支障をきたしてしまいますので、やはり天候は気になるところです。

 暑い夏も寒い冬も、そして梅雨も秋雨も当然必要なのですが、何事にも「過ぎる」ことはよくありません。近年はこの「過ぎる」ことが多く、予想外の出来事が頻発しているように感じています。

季節の花たち

夏の実物~ヒペリカムとツルウメモドキを用いた生け込み~

 秋の実物と言えばツルウメモドキやウメモドキ、野バラやフォックスフェースなどなど、多くの名前が思い浮かびます。

 秋の実物は豊作をイメージしますが、夏に流通する野バラやツルウメモドキはそもそも珍しく、また、青々とした若い状態となっています。

 上の写真は3枚目までがツルウメモドキを使った生け込み、4枚目が野バラを使った生け込みです。

 先述のように、ツルウメモドキは秋の代表的な実物です。9月から10月にかけて赤橙色の実を実らせながら、蔓が自在に伸びている姿が想像できます。

 しかし今回は、まだまだ真っ青の、色付きにはほど遠い若い実を生けてみました。

 ヒペリカムは国内産もありますが、輸入品も多く入荷します。しかし7月頃は地元、福島県産のものが多く流通しています。

 ヒペリカムは輸入品もあるため、比較的通年で入手しやすい花材です。一方、ツルウメモドキは輸入品がなく、地元の生産者の山取りでの出荷が大半となっています。

 ヒペリカムは代表的な赤い実だけでなく、グリーンやピンク、はたまた茶系の実のものも流通します。
 この時期(7月頃)は湿度も高くなり、暑くなってきますのでガーベラなども日保ちがしなくなってきています。一方で、このような実物は日保ちがしますので、アレンジなどにも重宝する花材となっています。

 右側の写真は前回の生け込みです。枝物に関してはほぼ同じ種類の花材を使っていますが、今回はツルウメモドキも使い、「生い茂った野山に分け入った時に自生していた実物たち」、そんなイメージで生けてみました。

 そのため、前回のような「すっきりさ」はありません。どちらかと言うとツルウメモドキの枝の暴れ具合が、「うっそうと生い茂っているイメージ」に近づいているのではないかと感じています。

 ドラセナも敢えて暗めの赤を使用しました。そんな暗めの赤に呼応する形で、ヒペリカムの鮮やかな赤を配してみました。

 実際にはこんな野山なんてありませんが、仮に野山に分け入って発見したら、きっと楽しいでしょうね。

(使用花材)
・ドウダンツツジ・リンドウ・グラジオラス・雪柳・ヒペリカム・ツルウメモドキ・ドラセナ

(リンク)
秋の花、蓮の実・ツルウメモドキ・染雪柳等
秋の花、アマランサス・ケイトウ・ツルウメモドキ等
秋の花材「ワレモコウ・ツルウメモドキ」
TPOに応じた花材選び②~夏の涼しさを演出する②~

最新情報・各種ご案内

花の魅力をお伝えするために、動画を取り入れてみました。

 以前から動画を取り入れてみたいと考えていたのですが、本日、Instagramにて初めて動画を3本upしてみました。

 「参考価格」にもフラワーアレンジメントの動画を掲載しましたので、よろしければご覧下さい。

 花は画像もいいのですが、やはり動画がないと伝わらない部分もかなりあります。
 生け花の教本を見ても、写真は平面なので、実際に生ける時と写真で見る時では全く違うことが多々あり、独学ではなんともならない世界だと感じていました。

 当店の花も、やはり動画でないと伝わらない部分が多々あります。機会を見ての動画のupとなりますが、これからも随時掲載していきたいと考えております。

 話は変わりますが、先日、ドウダンツツジの生け込みをInstagramにて掲載しました。

 するとデンマークの方から英語で問い合わせがあり、ドウダンツツジの名前とどこで入手できるのかについて尋ねてこられました。

 ドウダンツツジは日本固有種のため、さすがにデンマークでは知名度が低いようですね。苗木のネットでの取り扱い先を複数お伝えしましたが、そもそも検疫の関係で海外に苗木が輸出できるのかが分からず、また、コロナの影響で航空便も止まっているため、なかなか入手できるのは難しいのではないかとの話もお伝えしました。

 調べてみたところ、Ebayでは世界中のどの国も取り扱っていないようなので、やはり日本国内の造園業者さんに送ってもらうしかないようですが…..。

 しかしながら海外でも、日本の「和」の枝物が人気なんですね。

(リンク)
TPOに応じた花材選び② ~夏の涼しさを演出する②~

(追記)
 固定ページ「法人のお客様へ」を追加しました。決済方法や至急のご要望、出張生け込み等に関して記載しております。

 ビジネスシーンで花が必要な際には、是非とも当店にお問い合わせ下さい。

季節の花たち

TPOに応じた花材選び②~夏の涼しさを演出する②~

 曇天の湿度が高い梅雨が続きます。そろそろ梅雨が明けてもいい頃合いですが、今回は「TPOに応じた花材選び②~夏の涼しさを演出する②~」と題し、蒸し暑さを吹き飛ばすような、ブルーとグリーンを基調とした生け込みを行いました。

 生け込みに際し、枝振りのいいドウダンツツジが入荷しました。枝振りのいいドウダンツツジはそのまま生けてもいいのですが、生け花や店舗の生け込みなどの「魅せる」場合においては、葉や枝を整理しなければなりません。

 ポイントとしては「枝を見せること」「重なっている葉がある場合は、重なっている場所をカットすること」の2点です。しかし、うっそうと生い茂った枝物を入手しても、どこをどう切ればいいのかは初めての場合、全く分かりません。この「枝を見せる感覚」を習得するためには、生け花を習うことが一番の近道だと思います。

 枝を切ると切断面の青さが目立つ場合があります。その場合は、黒の油性ペンでその切断面を塗るなどの細かい作業も必要となります。

 飛び出しの青い花はアガパンサスです。市場では葉付きのものと花単体のもので大きく値段が変わります。

 当店では今回、葉付きのアガパンサスを仕入れましたが、葉付きのものですと恐らく東京近辺の花屋では花1本、葉数枚セットで800円前後でしょうか。

 これは日本水仙でも言えることですが、生け花では水仙を4枚葉で使用します。生け花で使えない3枚葉のものと4枚葉のものでは、大きく値段が変わります。

 このアガパンサスも、葉付きでないと生け花で使用できないため、葉があるかどうかで値段が極端に変わります。

 トルコキキョウは先日産地訪問で伺った福島県郡山市の斎藤さんが生産したものです。この茎の太さは別格で、日持ちもするため安心して生け込みにも使用でき、またお客様にも自信を持って販売できます。

 リンドウも出始めてきました。このリンドウは山形県の佐藤さんが生産したものとなります。6月の中旬頃から少しずつリンドウは出始めますが、最盛期は8月~9月頃となります。9月の終わり頃には笹リンドウと呼ばれる葉が笹のような形のしたきれいなリンドウも出始めてきます。秋には紅葉もし始めてくるリンドウですが、まだ出始めなので真っ青の状態のものだけとなります。

 今回はブルーとグリーンを基調とした生け込みを行いましたが、ブルーをより強調するため、補色としてオレンジのピンクッションも埋め込みで使ってみました。

 全体として涼しい感じのする生け込みです。ジメジメした梅雨空が続きますが、少しでも夏の涼しさを感じ取って頂ければと願っております。

(使用花材)
・ドウダンツツジ・アガパンサス・トルコキキョウ・リンドウ・雪柳・ピンクッション

(リンク)
TPOに応じた花材選び①~夏の涼しさを演出する~

その他

当店から他県への配送日数につきまして

 当店から先日ご紹介したyukihirogenkiさんのお住まいの新潟県まで、エールフクシマ5鉢を7月14日に配送しましたが、本日15日午前中に無事届きました。

 基本的に他県への発送につきましてはヤマト運輸を利用しますが、当地福島県から1日で届く都道府県は、北は青森県から南は兵庫県までとなります。

 2日かかる地域は北海道、そして岡山県・広島県を含む西の地域です。また、意外なことに沖縄本島も2日で到着します。

 4日かかってしまうのはやはり離島。例えば北海道の礼文島や沖縄県の宮古島、鹿児島県の大島などです。
 花の鮮度的に4日も輸送にかかってしまうとさすがに品質が保証ができないので、これら離島へは当店からは実質発送できないとお考え頂いてよろしいかと思います。

 同じ離島といえども八丈島や新島などは2日で届くようです。もちろん小笠原諸島は4日~11日かかるので、ここはさすがに鮮度重視の花は発送できません。

 発送日数が2日以内であれば、通常の花やアレンジであれば大丈夫だと思います。しかしながら厳冬期の胡蝶蘭に限ってはさすがに品質が保証できないため(胡蝶蘭は寒さに極端に弱いため)、2日といえども発送は難しいと思います。

 さて、今回無事にエールフクシマが到着したとのご報告をyukihirogenkiさんから頂きました。

 yukihirogenkiさんのブログ「伸子&幸廣の温泉ソムリエ旅日記・第二弾」でも到着した様子が紹介されておりますので、是非ともご覧下さい。

 また、成長記録も随時報告予定とのことで、当方も楽しみにしております。

(リンク)
フラワーアレンジメント~発送時の大きさについて~
新品種クレマチス「エール フクシマ」での庭づくり
エール フクシマでの庭づくり②~商品入荷編~
新品種クレマチス「エール フクシマ」入荷しました

庭づくり

エール フクシマでの庭づくり②~商品入荷編~

 先日、ブログ「伸子&幸廣の温泉ソムリエ旅日記・第二弾」を運営しているyukihirogenkiさんが注文された新品種クレマチス「エール フクシマ」が、本日入荷しました。

 生産者からしっかりとした状態で届いており、状態も抜群です。高さは約55cmとなります。

 エール フクシマは通常、4月~5月頃に花が咲いた状態で出荷されているため、今はその花が咲き終わった段階となります。

 yukihirogenkiさんは来年の庭づくり構想でエール フクシマとプリンセスケイトの競演を実現しようと考えています。そこで、花が無くともいいので今年度中に5鉢欲しいとのことで産地から取り寄せる運びとなりました。

 5鉢の中で一鉢だけ花が付いていました。白と濃いピンクの2色の花弁がとてもきれいで、気品が漂います。

 明日発送を行います。産地からも十分水を含ませての出荷を行っていると思いますが、念のため当店でも液体肥料を施しました。

 「おまけ」として産地から送られてきた、(販売店)店舗掲示用の「エール フクシマ」写真入り掲示物(A4判)をお付けします!

 なお、今後の庭づくりの実際については、yukihirogenkiさんのブログ「伸子&幸廣の温泉ソムリエ旅日記・第二弾」にて記載されると思います。
 クレマチスの競演、私も楽しみにしております。

(リンク)
新品種クレマチス「エール フクシマ」での庭づくり
新品種クレマチス「エール フクシマ」入荷しました

最新情報・各種ご案内

お盆の花、ご予約受け付け中です。

 今年もお盆が近づいてきました。

 お盆は8月13日からとなりますが、花の配達はその前の11日か12日に集中します。
 特に8月12日は非常に混み合いますので、新盆を迎えるなどでご予約の予定がございましたら、お早めにご注文頂ければ幸いです。

 また、FAX注文書を作成しました。

 この画像をクリックすると、FAX注文書のPDFファイルが開きます。FAXをご利用の際には、是非ともご活用下さい。

 また、引き続きメールやお電話にてもご注文を承っております。

その他, 季節の花たち

入才ラン ~生け花花材の現状~

 入才ラン(にゅうさいらん)を生けてみました。入才ランとは、1m程の長さになる葉物です。「ラン(蘭)」と名付けてありますが、胡蝶蘭などの蘭とは全く違うもになります。

 昭和40年代~50年代頃の生け花全盛期には、こういった生け花花材として主に使われるものを生産者がどんどん生産していましたが、現在はめっきり生産量も少なくなってきました。

 以前投稿したブログ記事「コロナ後の変化~生産者の単一商品作物からの脱却の流れ~」の中で、売れ筋商品は変わっていく旨を記載しました。生け花はこの最たる例であり、生け花全盛期に比べれば、今現在は圧倒的に受講する生徒が少なくなってきています。そしてその影響で、生け花花材の生産量も急減してきています。

 これは茶道にも言えることで、今現在、若い人で積極的に茶道教室に行こうとする方はかなり少なくなってきています。
 ヤフーオークションの骨董品のカテゴリーを見てみますと、昔ならかなり値が付いたであろう茶道具も、今は誰も買い手が付かないほど大量に出品されています。

 時代の趨勢により、売れる商品も変わってきてしまいますが、生け花の先生も「若い人が入ってこない」と嘆いていました。

 問題なのは、生け花の特殊な生け方(明治時代の生け方の再現)をしようとしても、今現在それらの花材を生産する方が極端に少なくなってきており、再現しようにも一部花材が入手困難になってきていることです。

 ある意味では仕方が無いことですが、一抹の寂しさも感じます。

 さて今回は、和のイメージの入才ランには似つかわしくないかもしれませんが、パイナップルも入れてみました。

 一見、ガーベラのように見える花はヒマワリです。

 黄色とグリーン主体の生け込みですが、今回は黄色の補色としての淡い紫のトルコキキョウをポイントとして入れてみました。このトルコキキョウは、以前、「産地との連携②」でご紹介した齋藤さんが生産したものです。
 軸が太く、しっかりした、大きい花を咲かせています。

 今回は和洋折衷のような花材の組み合わせとなっていますが、生け花の花材も従来の固定した使われ方だけでなく、思い切って洋花と組み合わせてみるなどの斬新な使い方も必要かもしれません。

 それこそが、生け花の衰退で使われなくなった花材を生かすことにも繋がるのではないかと考えています。

(使用花材)
・入才ラン・ヒマワリ・トルコキキョウ・パイナップル・ヒペリカム・アレカヤシ

最新情報・各種ご案内

お客様のブログにて、当店への紹介をしていただきました。

 ブログ「伸子&幸廣の温泉ソムリエ旅日記・第二弾」を運営しているyukihirogenki様から、ブログにて当店の紹介をしていただきました。

 詳しくは、「報道・お客様の声紹介」に記載しておりますので、宜しければご覧下さい。

 当店では、ブログ等での相互リンクも大募集しております。

 お客様が運営しているブログ等ありましたら、是非教えて下さい。情報交換を積極的にしていきましょう。

 そして、今後とも末永くお付き合いの程、よろしくお願い致します。

(リンク)
新品種クレマチス「エールフクシマ」での庭づくり
エール フクシマでの庭づくり②~商品入荷編~