造形の面白さ:「アリウム」を使って

 面白い形のアリウムが入荷しました。今回は、アリウムをメインに生け込みを行いました。

 アリウムは多くの種類があり、先日ご紹介したギガンジウムも、このアリウムの仲間です。

 アリウムは全般的に初夏に流通する花材です。ユリ目ユリ科アリウム属、和名「花葱」となっていますが、今回のアリウム20数本を切りながら生け込むと、ネギの匂いが漂ってきました。

 ギガンジウムは直線の茎なのでいまいち面白さがありませんが、今回のアリウムは茎の曲がりが非常に面白いですね。

 もちろん、一本一本の曲がりの形状は全く違います。適時、長さを調整しながら生け込むと、なんとなく現代美術を彷彿させるよう仕上がりになりました。

 今回は埋め込みにトルコキキョウとスプレーカーネーションを配しました。また、利休草を垂らしたり、アリウムに絡ませたりしながら生け込んでみました。

 茎(枝)が曲がっていると言えば、この石化柳も代表的な花材です。こういった「曲がりのある」枝物は、造形の面白さを醸し出せる最適な花材となります。

 アリウムは初夏の花材、石化柳は晩秋~冬の花材なので時期がかぶることはありませんが、こういった造形の面白さを今後とも追求していきたいと思っています。

 今回は、アリウムの他にトルコキキョウやスプレーカーネーション、利休草も使いながらの生け込みを行いました。

 本数的にはかなり入っていますが、色合いは当初、グリーンのみにしようかとも考えていました。しかしながら、グリーンのみだと寂しいかなと感じたので、グリーンの補色であるピンクとの2色構成としてみました。

 メインはアリウムの「動き」ですので、あまり色を付けるとどっちが主人公だか分からなくなりますからね。

(使用花材)
・アリウム・トルコキキョウ・スプレーカーネーション・利休草・ドラセナ・アレカヤシ