造形の面白さ:「アリウム」を使って
面白い形のアリウムが入荷しました。今回は、アリウムをメインに生け込みを行いました。
アリウムは多くの種類があり、先日ご紹介したギガンジウムも、このアリウムの仲間です。
アリウムは全般的に初夏に流通する花材です。ユリ目ユリ科アリウム属、和名「花葱」となっていますが、今回のアリウム20数本を切りながら生け込むと、ネギの匂いが漂ってきました。
ギガンジウムは直線の茎なのでいまいち面白さがありませんが、今回のアリウムは茎の曲がりが非常に面白いですね。
もちろん、一本一本の曲がりの形状は全く違います。適時、長さを調整しながら生け込むと、なんとなく現代美術を彷彿させるよう仕上がりになりました。
今回は埋め込みにトルコキキョウとスプレーカーネーションを配しました。また、利休草を垂らしたり、アリウムに絡ませたりしながら生け込んでみました。
茎(枝)が曲がっていると言えば、この石化柳も代表的な花材です。こういった「曲がりのある」枝物は、造形の面白さを醸し出せる最適な花材となります。
アリウムは初夏の花材、石化柳は晩秋~冬の花材なので時期がかぶることはありませんが、こういった造形の面白さを今後とも追求していきたいと思っています。
今回は、アリウムの他にトルコキキョウやスプレーカーネーション、利休草も使いながらの生け込みを行いました。
本数的にはかなり入っていますが、色合いは当初、グリーンのみにしようかとも考えていました。しかしながら、グリーンのみだと寂しいかなと感じたので、グリーンの補色であるピンクとの2色構成としてみました。
メインはアリウムの「動き」ですので、あまり色を付けるとどっちが主人公だか分からなくなりますからね。
(使用花材)
・アリウム・トルコキキョウ・スプレーカーネーション・利休草・ドラセナ・アレカヤシ
この記事を書いた人

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こんにちは。フラワーショップ アリスの代表取締役、菊地 充智と申します。福島県本宮市出身で、元々は教員として子どもたちの教育に尽力していました。その経験は私にとって大切な基礎となり、人と心を通わせる重要性や、強い絆を築くことの意味を深く理解させてくれました。
2007年、私は新たな挑戦としてフラワーショップ アリスに加わりました。それ以来、花々と共に日々成長し、お客様に最善のサービスを提供するために常に努力しています。そして、花の美しさとそれぞれの物語をより深く理解し、お客様に届けるため、全国の花の産地を訪れています。
私の経営理念は、お客様に最高の満足を提供し、常に改善と修正を行いながら、お客様にとってベストの選択を追求することです。この理念は、私が書く文章にも反映されています。
皆さんが私の記事を通じて、花の世界の美しさや、そこに込められた物語を感じ取っていただければ幸いです。それが私が記事を書く大きなモチベーションとなっています。どうぞよろしくお願いいたします。
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