タブロウの世界。ビバーナム・リュウカデンドロンを用いて。

 タブロウ(tableau)とはフランス語で額縁に入った絵画の意味を示します。
 本日のアレンジは、赤芽柳・バラ・ビバーナム・リュウカデンドロンを用いてタブロウの世界を表現してみました。

 赤芽柳は冬を代表する花材です。赤芽柳も柳の一種ですが、柳は一般的に矯めにより形を自由に変更できる特性を持ちます。まっすぐの直線で行けることもありますが、今回のような曲線にも変形できる面白い花材です。
 赤い皮がむけると銀色のふわふわした芽が現れますが、その状態になると銀芽柳と呼び名が変わります。

 ビバーナム「テイナスレッド」やリュウカデンドロン「ガルピニ」は市場でもあまり流通しない、比較的珍しい花材です。
 ビバーナム「テイナスレッド」は青い実が特徴ですが、あじさいのような小さな白い花が咲き、その花が咲き終わると、この様なきれいな青い実になります。
 リュウカデンドロン「ガルピニ」は白くて丸い実が特徴です。南アフリカ原産ですが、この実も南アフリカから輸入されています。
 
 赤バラにアルストロメリアやトルコキキョウの組み合わせもいいですが、赤バラにこれら実物も、赤バラがパッと引き立つ名脇役になりますね。
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この記事を書いた人

菊地充智
菊地充智代表取締役社長
こんにちは。フラワーショップ アリスの代表取締役、菊地 充智と申します。福島県本宮市出身で、元々は教員として子どもたちの教育に尽力していました。その経験は私にとって大切な基礎となり、人と心を通わせる重要性や、強い絆を築くことの意味を深く理解させてくれました。

2007年、私は新たな挑戦としてフラワーショップ アリスに加わりました。それ以来、花々と共に日々成長し、お客様に最善のサービスを提供するために常に努力しています。そして、花の美しさとそれぞれの物語をより深く理解し、お客様に届けるため、全国の花の産地を訪れています。

私の経営理念は、お客様に最高の満足を提供し、常に改善と修正を行いながら、お客様にとってベストの選択を追求することです。この理念は、私が書く文章にも反映されています。

皆さんが私の記事を通じて、花の世界の美しさや、そこに込められた物語を感じ取っていただければ幸いです。それが私が記事を書く大きなモチベーションとなっています。どうぞよろしくお願いいたします。